『記憶にございません!』
監督:三谷幸喜
出演:中井貴一,ディーン・フジオカ,石田ゆり子,草刈正雄,佐藤浩市,小池栄子,
斉藤由貴,木村佳乃,吉田羊,山口崇,田中圭,梶原善,寺島進,有働由美子他
TOHOシネマズ西宮にて4本ハシゴ。
間にもう1本入れて5本ハシゴできなくもなかったのですが、
令和初の“仮面ライダー”はパスして、食事しながら読書する時間に当てました。
久しぶりです、三谷幸喜監督。
前回の監督作『ギャラクシー街道』(2015)はヒドかった。
それと比較すると段違いの面白さ。
大好きだった『12人の優しい日本人』(1991)のこぢんまりとした楽しさは
もはやありませんけれど、芸達者な有名俳優が並ぶと豪華です。
ある日の演説中に聴衆から飛んできた石が頭に当たって昏倒。
病院で目覚めたときには幼いときの記憶を除いてすべての記憶を失っていた。
黒田の妻・聡子(石田ゆり子)にすら言わないでおくことを決める。
井坂は戸惑う黒田を記者会見やら囲み取材やらに引っ張り出し、
余計なことをしゃべらずに切り抜けろと言う。
ところがこれまでの傍若無人ぶりが嘘のように善人然とした黒田は、
井坂や番場の予測不能な振る舞いに出て、周囲を驚かせるのだが……。
一瞬誰だかわからなかったのは、どぎついメイクのニュースキャスター役、有働由美子。
いつもの有働さんと違いすぎてたまげました。
総理の義兄役がROLLY(=ローリー寺西)だというのも意外で笑った。
甥っ子の部屋でギターを弾くシーンもちゃんとあります。
演じている役者たちもさぞかし楽しかっただろうと思うのです。
誠実なだけじゃ世の中は変えられない。
それでも、世の中をよくしようと本気で考える政治家がいたら、変わって行くはず。