『鳩の撃退法』
監督:タカハタ秀太
出演:藤原竜也,土屋太鳳,風間俊介,西野七瀬,豊川悦司,佐津川愛美,桜井ユキ,柿澤勇人,
駿河太郎,浜野謙太,岩松了,村上淳,坂井真紀,濱田岳,ミッキー・カーチス,リリー・フランキー他
109シネマズ箕面にて。
購入済みですが、そこそこ1冊が分厚い上下巻に恐れをなして、まだ積読の山の中。
藤原竜也は確かに上手い。
けれどこのところどの役も同じに見えてしまってイマイチでした。
でも今回の彼はぴったりハマっていて好きだったなぁ。面白い!
津田伸一(藤原竜也)は直木賞を受賞したこともある作家。
しかし今は場末のスナックのしがないバーテンダー。
ある日、彼はバーにやってきた編集担当者・鳥飼なほみ(土屋太鳳)に書きかけの新作を読ませる。
それは津田本人が主人公の物語。
富山でデリヘル嬢の送迎ドライバーを務める津田が、事件に巻き込まれる話で……。
どこから書いてもネタバレになってしまいそうなのですが、
読めば観た気になれるのがウリのブログだからまぁいいか(笑)。
土屋太鳳演じる編集者は、津田のことを凄い作家だとは思っているものの、
彼のこの新作がフィクションなのかノンフィクションなのかが気になって仕方ありません。
というのも、津田は数年前にフィクションと偽って事実を書き、そのせいで訴訟沙汰になりました。
名誉毀損やら損害賠償やらでまた訴えられると困るから、そこを確認しておきたいのです。
しかし津田は「実際に過去にあったこと」ではなく、「過去にあり得ただけの話」だと言い、
様子を見ていると、過去にあったどころか、津田の周りで現在進行中の話を綴っているらしい。
津田が富山にいた頃、深夜のカフェで言葉を交わした男性・幸地秀吉(風間俊介)。
その秀吉が妻・奈々美(佐津川愛美)とまだ幼い娘と共に失踪し、
それには皆に恐れられている裏社会の首領・倉田健次郎(豊川悦司)が絡んでいるようです。
津田が出入りする古書店の親父(ミッキー・カーチス)が急逝し、
親父が津田に残したスーツケースを開けてみるとそこにはなんと3千万円+3万円。
そのうちの1万円を床屋で使ったら、これが偽札だったという。
濱田岳も終盤の1シーンのみ、ちょっとおかしな役で登場。
「沼本」と書いて「ぬもと」と読むカフェの店員に西野七瀬。彼女は今やすっかり女優ですね。
みんないい味を出しています。特にやっぱり目を惹かれるのはトヨエツ。
なんなんでしょう、この人は。演技が上手いとは思えないのに目が釘付けになります。
3千万円となぜか一緒に入っていた3万円のからくりが解き明かされるのが痛快。
現実と小説の中の話が入れ混じり、たいそうわかりにくいので、原作も読むのが相当面倒くさそう(笑)。
映画版を観た今ならスイスイ読めそうなので、今月中には読みたいと思う。