夜な夜なシネマ

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『DAHUFA 守護者と謎の豆人間』

2021年09月02日 | 映画(た行)
『DAHUFA 守護者と謎の豆人間』(原題:大護法)
監督:不思凡
声の出演:シャオ・リエンシャ,トゥーテ・ハーモン,チン・シーチェ他
 
夙川でひとりランチした後、十三へ。
第七藝術劇場にて3本ハシゴの1本目。
 
なんでも、中国製アニメとしては初めて大人向けに製作されて話題となったそうで。
へ〜、中国ではアニメって子どもだけのものだったんですかね。
しかも本作の内容がバイオレンスアクションだというのがまた話題を呼んだ理由らしい。
 
王宮から皇太子が失踪。
皇太子を守る使命を持つ守護者ダフファーは、皇太子を探して旅に出る。
どうやら皇太子は謎めく“豆人間”が暮らす村にいる様子。
懸命に探すダフファーだったが、皇太子を抹殺しようと企む者たちから
ダフファーも狙われるはめに陥る。
 
内容としてはこれだけなんですけど、結構グロいです。
豆人間たちの首は次々と切り落とされ、ゴミ扱い。
ゴミとされた豆人間たちをさらに切り刻むことを職としている者もいます。
 
鑑賞後に調べてみたら、中国ではやはりアニメは子ども向けとされ、
今まで大人向けのアニメという前提はなかったものだから、
レイティング制度そのものがないのだそうです。
子どもは鑑賞を控えるべしと制作側が自主規制したことで余計に注目の的に。
商売上手と言えるでしょう。
 
『少年の君』を観た後だから、この豆人間たちが金がなく、学歴もなく、
支配される側の人たちとして描かれていることがわかります。
見ること、聴くこと、話すことを許されず、
支配者層の人間が自分たちを思い遣ってくれることなどないと思っていた。
そんななかで豆人間の少年と心を通わせた皇太子。
その皇太子を肋骨が11本折れようとも守り抜こうとするダルマ(=ダフファー)。
 
私の印象は、「ダークな『まんが日本昔ばなし』」かな。

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