『未成仏百物語 AKB48 異界への灯火寺』
総監督:糸曽賢志
監督:山田雅史,鳥居康剛,大森研一
出演:大盛真歩,小栗有以,行天優莉奈,倉野尾成美,込山榛香,坂口渚沙,鈴木優香,武藤十夢
観るつもりはなかったのですけれど、ちょうどこの日は109シネマズデー。
せっかく鑑賞料金の安い日なのに、何も観ないのもなぁと思い、109シネマズ大阪エキスポシティへ。
AKB48ですよ。封切り日ですよ。109シネマズデーですよ。
私を含めて客3人だけってどういうことやねん。寂しくて涙が出るわ。
8名のメンバーが選出され、恐怖エピソードを披露するオカルトエンターテインメントらしい。
縦に1列に並び、それぞれが灯した火を持ってお寺の境内からお堂の中へと入ります。
誰がいちばん年長なのかもわかりませんが、とりあえず仕切っているのは武藤十夢。
彼女に促されてひとりずつ話し始めます。内容は多様。
トップバッターの込山榛香が語るのは、転居した先で怪異に見舞われる女性の話。
不動産屋によれば、誰かが亡くなったとかの事故物件ではありません。でも、夜になると誰かに見られている気がして仕方なく、次第に女性はやつれてゆきます。
前の住人が部屋に残して行ったものがないかを考えると、そうだ、カーテン。
カーテンに怨念が縫い付けられているとしたらゾーッとしますよねぇ。
こんな感じで再現フィルムを交えながら語られるのは、
地元を離れて大学に入学した女子のもとをいきなり訪ねてきた故郷の友人の様子がおかしくて、
どうもこれが本当に友人だとは思えず、友人の携帯に電話してみると本人が出る。
じゃあ私の目の前にいる友人と瓜二つの女子は誰なのかという話とか。
どれもこれも相当怖いです。
こうしたエピソード以外に、事故物件公示サイトを運営する大島てるに聞く事故物件の話や、
心霊スポット巡礼ツアーを企画して反響を呼んでいる三和交通タクシーに乗車してみたりも。
工事中に事故が多発して建設のストップしたトンネルだとか、
殺された女性が座っていることがあるらしいバス停のベンチだとか、めちゃくちゃ怖い。
でね、もともとホラーは苦手な私がこんなのに耐えられるわけがないのです。
そこでハッキリくっきり見えないようにするために、眼鏡を外して鑑賞しました(笑)。
それでも0.3ぐらいの視力ではぼんやり以上に見えてしまって耐えられず、
再現フィルムの大半は目を瞑っていました。
そうしたら、あろうことかエンディング近くから眠りこけてしまい、
気がついたらお経が流れていました。エンドロールが始まってからずっと流れていた様子。
自分のお葬式ではお経はあげていらんと思っていたのですが、
こんなに短時間でぐっすり眠れるなら、お経はやはり安らかになれるのかもしれません。
やっぱりお経って要るかな。
あ~、怖かった。
ほとんど観てへんくせにというツッコミは無しでお願いします。(^O^)