夜な夜なシネマ

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『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』

2023年11月13日 | 映画(さ行)
『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』
監督:作田ハズム
ナレーション:本上まなみ
 
TOHOシネマズ西宮にて2本ハシゴ、その1本目。
 
余談ですが、映画を観るときは2本以上ハシゴする場合が多いです。
駐車サービスの受け方は劇場によってさまざまですが、
劇場入口あるいはインフォメーションで処理してもらうことがほとんど。
2本以上ハシゴする場合、1本ずつ処理を受けてくださいと言われる劇場と、
2本でも3本でも最初にまとめて処理してくれる劇場があります。
 
たいていの劇場は後者。109シネマズ大阪エキスポシティもイオンシネマ茨木もそう。
特にTOHOシネマズ西宮は駐車サービス時間の上限がないから、何本分でもまとめて処理してくれるのですけれど、
本作を観たときはモギリのお姉さんに意味が通じなかった模様。
 
お姉さんに2作品のチケットを目の前にハッキリくっきり提示して、
「駐車券、2本分お願いします」と言ったら、「1本分しか付けられないことになったんですよ~」。
「なったんです」ということはつい最近変更になったのかと思い、
「え、マジで!? サービスを受けるには入庫しなおさなあかんということですか!?」と聞いたら、
「あ、え、あ」と動揺するお姉さん。私の2作品のチケットを凝視して、「あ、いえ、あ、2本分お付けできます」。
 
オイッ!と思いましたけど、よくよく考えたら、サービスを受けようとした作品が本作だったからですね。
たぶん、オバハンが“すみっコぐらし”をひとりで観に来るなんてお姉さんも思わなくて、
2作品の駐車サービスを求められているのではなく、2人分の駐車サービスを求められていると思ったのでしょう。
ええ、たとえすみっコぐらしでも私はひとりで観ますとも。(^^;
 
前作の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(2019)を観たときは爆睡しました。
それでも今回観に行こうという気持ちになったのは、
亡くなった弟がオンラインクレーンゲームで釣り上げたキャラクターグッズにすみっコぐらしが多かったからです。
別に弟がすみっコぐらしのファンだったわけではありませんが、私にとっては思い出のキャラになりました。
 
「本物のぺんぎん」が持ってきたヌイグルミのボタンが森の中で外れて飛んで行ってしまったらしい。
紛失したボタンを探しに出かけたすみっコたちは、森の外れに古い工場を見つける。
それは今は稼働していないおもちゃの工場だった。
 
工場内に足を踏み入れたすみっコたちは興味津々。
足を滑らせた「しろくま」が誤って機械のボタンを押した結果、生産ラインが動き出す。
そこへ現れたのは「くま工場長」。怒るどころか大喜び。
すみっコたちにおもちゃを作ってみるように勧め、翌日からみんな社員として働きはじめるのだが……。
 
くま工場長のもと、最初こそ和気藹々と仕事が進められますが、
やがて生産数にこだわってすみっコたちを工場内に軟禁状態にして働かせます。
どんな話やねん、ブラック企業怖いがなと笑ってしまいました。
 
くま工場長が工場を稼働しつづけようとするのには悲しい理由があり、
そもそもくま工場長はくまですらなかったというオチはちょっぴり切ない。
この辺りは子どもには少し難しいかもしれず、大人向き。
 
しかしすみっコのキャラクターって面白いですよねぇ。考えた人、偉い。
前作を観たときは全然ワケがわかりませんでしたけれども、
油っぽいから残される「とんかつ」の端っことか、「えびふらい」のしっぽとか。
本物のぺんぎんに対して「ぺんぎん?」もいる。殻を担いだナメクジは「ニセツムリ」。
ミルクティーの底に残された「たぴおか」とか「ざっそう」とか。
 
スルーされがちで不憫なものあれこれをちゃんと見ようという気持ちになります。
トンカツのいちばん端っこも海老フライのしっぽも、私は余すことなく食べますよん。

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