夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ローン・レンジャー』

2013年08月13日 | 映画(ら行)
『ローン・レンジャー』(原題:The Lone Ranger)
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ,アーミー・ハマー,トム・ウィルキンソン,ウィリアム・フィクトナー,
   バリー・ペッパー,ヘレナ・ボナム=カーター,ルース・ウィルソン他

笑われるんですけど、ダンナがいるときは、私は「カゴの鳥」なんです。
別に遊びに行ってはいけないと言われているわけではありません。
でも、ダンナが家にいるときに私ひとりで出かけて「借り」を作りたくない。(^^;
だから、ダンナの出張中や宴会時以外はまっすぐ帰るようにしています。
「借りを作りたくないねん」と言ったら、友人に笑われましたけれど。

てなわけで、ダンナが宴会に行くのは大歓迎です。
そんな日は大手を振って映画を観に行けますもん。
これは先週の金曜日、仕事帰りにTOHOシネマズ伊丹にて。
この手のジョニー、もうええわと思っていたのですが、
今週に入ると仕事帰りに観られそうな時間帯には上映がなく、
ならば観るチャンスが先週限りのこれを観ておこうと。

まったく期待していなかったおかげなのか、かなり楽しめました。
『白雪姫と鏡の女王』(2012)のアーミー・ハマーは、この顔貌でコメディつづき。
シリアスなドラマに戻れるのか心配です。

19世紀後半、西部開拓時代のアメリカ。
郡検事のジョン(アーミー・ハマー)は故郷に赴任、ひさびさに帰郷する。
かつて密かに想いを寄せていたレベッカは、今はテキサス・レンジャーである兄ダンの妻。
レベッカへの気持ちを隠したまま、ジョンはダンとともに出かける。
極悪非道なブッチをボスとする無法者一味を捕らえるためだ。

ところが、一味の待ち伏せ奇襲に遭い、レンジャーたちは惨殺される。
かろうじて息をしていたジョンを見つけたのが、先住民の男トント(ジョニー・デップ)。
トントは自称悪霊ハンターで、悪霊と目したブッチをかねてから追っていた。
はからずも同じ相手を敵とみなすこととなったジョンとトント。
到底ウマが合うとは思えないふたりが共に旅に出て……。

正義感には溢れているものの鈍臭そうなジョン。
トントとしてはこんな奴よりもダンのほうを旅の連れ合いにしたかったのですが、
神のごとき存在の“魂の馬”、白馬は死に瀕しているジョンの前へ。
白馬に対するトントの言いぐさがとても楽しいです。
ジョニー・デップの台詞の間合いや表情は絶妙で、
もうええといえどもこの手のジョニーはやっぱり可笑しい。

『ナイトミュージアム』(2006)仕立ての演出は子ども向きかもしれませんが、
如何せん149分は子どもには長すぎます。
ディズニーらしい悪党に、予想外に残虐なシーンもちらほらで、
ディズニーだけどジェリー・ブラッカイマーというところでしょうか。
トントが悪霊ハンターを名乗るようになった理由は悲しいもの。
子ども時代に心に負った傷の話に、大人のディズニー映画を感じました。

西部劇は日本ではウケないそうですが、
こんな西部劇ならとっつきやすいんじゃないでしょか。

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