宇多田ヒカルがデビュー25周年を迎えたそうです。
それを記念して“HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in cinema”と称し、
なんばパークスシネマでライブ音響上映がおこなわれました。
1999年4月のファーストライブから今年の最新ライブまで、9つのライブを一挙上映するという企画です。
宇多田ヒカルといえば、デビュー直後に弟が連絡してきて、
どえりゃー歌手が出てきたから聴いて!とのこと。
知ってるっちゅうねん!と返事をした思い出があります。
ちなみに「ライブ音響上映」とは、映画館にライブコンサート向けの音響機材を持ち込んでセッティング。
発声、拍手、手拍子、ペンライトもOKだから、ライブの臨場感そのままというのがウリ。
けど、みんなどこかしら照れがあるのか、控えめに手拍子をしている人が少々いるくらいです。
派手に掛け声が飛ぶ応援上映体験者だと、えっ、なんでこんなにおとなしいの!?と思うかも。
みんなおとなしいライブ音響上映ではあるのですが、誰もが楽しそう。
私の前列に座っていた若者男子3人組もウキウキしている様子で肩を揺らしているし、
数席離れたところのおじさまは曲が終わるたびに拍手していました。
ライブ音響上映は腹に響くほどの音です。
手拍子したとしても、それが映像の中の音なのか、いま劇場で発せられている音なのか判断しにくいぐらい。
私は宇多田ヒカルのことが好きか嫌いかと聞かれたら断然好きですが、ファンというにはほど遠く、
知っている曲もBTSのように2曲だけではないものの(笑)、どの曲もわかるとは言いがたい。
でもほとんど知っている曲でしたねぇ。
小坂明子の“あなた”が実体験に基づく曲だと知ったときはドン引きしたけれど(すみません)、
宇多田ヒカルが“First Love”を15歳かそこらで作ったというのはすごいなぁと思う。
アンコールはもちろん“Automatic”で。
弟が「どえりゃー歌手が出てきた」と連絡してきたのはもちろんこのアルバムのときだから、
聴きながらちょっと涙ぐんでしまいました。
会場にお誕生日の客がいるとかで、「お誕生日おめでとう」と叫ぶヒッキー。
「生まれてきたことと、いま生きていることに感謝しよう」。
今はもうこの世にいない弟だけど、「観てきたで」と報告したのでした。
2006年のこのライブ映像しか観られなかったけど、今後またこんな記念上映があるのなら、
そのときはほかの年のライブも観たいと思っています。すごく良かった。