夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

8回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』、さすがにファイナル。

2024年12月09日 | 映画(さ行)
1回目を観たのが10月上旬。
そのときはこんなにハマるとは思いもよらず。
だって、BTSのドキュメンタリー作品は観たことがあっても誰が誰かわからず、ジョングクの顔すら知らず、
鑑賞後もほとんど興味を持たなかったのですから。
 
6回目を観たあたりから、そろそろ終映してくれないかなぁと思っていました。
何の割引も適用されない2,600円、たいがい突っ込んでますがな。
7回目を観た翌週もシアタス心斎橋で続映されていることは調べたものの、
日中の仕事を休まなければいけない時間帯だったからちょっとホッ。
これでもう打ち止めだと思ったら、11月30日から12月2日の3日間だけ、
“応援ファイナル”と称してまた応援上映が開催されるという。行ける時間やん。
 
というわけで、これがホントに最後のはず。
この期間は各地で再上映が催されたようですが、私はシアタス心斎橋にて。
 
ウソかホンマか“ファイナル”とあるからなのか、ほぼ満席。
せっかく発声も拍手もOKの応援上映なのに、誰もちぃとも声出さないよ。
8回目の鑑賞で、ソロCD“GOLDEN”も買ってしまったら、ちょっとは歌える。
小声で“Seven”の"Monday Tuesday Wednesday……”と口ずさみました。
 
ところで、Party Edition版の“Seven”でところどころ音が切れるのが気になると以前書きました。
何気なく歌詞を調べてワロた。
てっきり「1週間毎日、きみと居たいよ」というような歌詞だと思っていたのに、
「1週間きみとヤリまくりたいよ」という歌詞じゃあないですか。(^O^;
MVの音が飛んでいるわけではなくて、"I’ll be fu◯kin’ you right"の"fu◯kin’"を消しているんだわ。
と気づいてからは、飛ぶと「あ、"fu◯kin’」と思って笑ってしまう。
あんな顔して「ヤリまくりたい」とか言わないでほしい(笑)。
 
さて、これで本当にジョングクとお別れできるのでしょうか。
再上映せんといてね。また観に行ってまうやろから。(T_T)
 
追記:未公開シーンが収録されていると聞き、それ見たさにディズニープラスも契約してしまいました。
   『SHOGUN 将軍』を観るためには契約しようと思わなかったのに~。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『正体』

2024年12月09日 | 映画(さ行)
『正体』
監督:藤井道人
出演:横浜流星,吉岡里帆,森本慎太郎,山田杏奈,前田公輝,田島亮,宮崎優,西田尚美,
   山中崇,宇野祥平,駿河太郎,木野花,田中哲司,原日出子,松重豊,山田孝之他
 
染井為人による原作を読みはじめたのが本作公開の数日前で、読了してから観るつもりが間に合わず。
結局620頁弱の半分ほどまで読み進めてから本作を鑑賞しました。読了後の感想はこちら
8回目のジョングクを観る前に、シアタス心斎橋にて。
 
監督は藤井道人。この人、年にいったい何本お撮りになっているのでしょ。
去年から今年にかけて、すぐに思いつくだけで『ヴィレッジ』でしょ、『最後まで行く』でしょ、
 
高校生だった18歳のときに東村山市一家惨殺事件の容疑者として逮捕された鏑木慶一(横浜流星)。
無実を主張するも聞き入れられることなく死刑判決を受けるが、ある日、吐血を装って搬送された隙に脱走する。
 
死刑囚に脱走を許した失態を世間から非難され、警視庁刑事部長の川田誠一(松重豊)は部下の又貫征吾(山田孝之)を責める。
一刻も早く鏑木を見つけようと又貫は後輩の井澄正平(前田公輝)を連れて鏑木を追う。
 
と、あらすじにするとこれだけです。
 
偽名を使って変装を続けながら各地を転々とする鏑木に出会う人々。
ブラックな建設現場で親しくなるのは野々村和也(森本慎太郎)。
横暴な現場監督(駿河太郎)に罵倒されるだけだったところ、鏑木に助けられます。
ウェブマガジン編集者の安藤沙耶香(吉岡里帆)は、ライター見習いを名乗る鏑木が住所不定であることに気づいて一緒に暮らすことを提案。
ただし、寝るところは別で、彼は安藤に指一本触れません。
老人介護施設に勤務する新米職員の酒井舞(山田杏奈)は先輩職員として勤める鏑木に憧れ、デートにこぎつける。
 
いずれも鏑木に謎めいたところは感じているものの、その人間性に惹かれています。
鏑木の正体があの事件の容疑者で死刑囚だと判明したときに意見を求められた酒井が、
「彼が本当はどんな人なのかわからない」と話したとき、
安藤が「私たちといるときの彼も本当の彼だと思う」と言うのが印象的。
 
ドラマティックな展開に持って行き過ぎかなとは思いましたが、ラスト間際では涙がこぼれました。
「なぜ逃げたのか」と又貫に聞かれたときの鏑木の答え。それを聞いてどうするかを決意した又貫。
 
原作ではもっと多くの人が逃亡中の鏑木と関わっています。
この映画版では安藤の父親(田中哲司)が痴漢の冤罪に苦しむ人になっていますが、原作では別の章仕立て。
 
安藤の上司を演じる宇野祥平が本作でもいい味を出しています。
一家惨殺事件の唯一の生き残り女性を演じる原日出子は台詞が少なくともさすが。
 
本作でいちばんの極悪人は残虐極まりない真犯人(山中崇)よりも松重豊演じる刑事部長に思えます。
殺人現場にいた男性が18歳でちょうどいいから、あいつにしておこうって。
冤罪は絶対に生んではいけない。未来を奪ってはいけない。
 
原作のラストに呆然として「あんまりだ」と思った方には特に本作の鑑賞をお勧めします。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする