『#マンホール』
監督:熊切和嘉
出演:中島裕翔,奈緒,永山絢斗他
TOHOシネマズ伊丹にて、2本ハシゴの1本目。
熊切和嘉監督といえば、私の頭に真っ先に浮かぶのは『鬼畜大宴会』(1998)。
それとは違うけれども、鬼畜だなぁ、熊切監督(笑)。
嫌な感じすぎて好きではありませんが、それでも面白かった。
ほかにも挙げたいキャストはいるのに、公式サイトにあるのはこの3人の名前だけ。
もう1人挙げるとそれ自体がネタバレになってしまうからでしょうかね。
相手は社長の娘で、同僚たちから羨ましがられっぱなし。
結婚式前夜に呼び出された店へ行ってみると、
俊介の結婚を祝おうと上司に同僚、部下が集まってくれていた。
同期の加瀬悦郎(永山絢斗)と挨拶を交わし、幾分飲み過ぎた帰り道、
急に眠気に襲われて足下がふらつく。
そのまま倒れてしまったらしく、気づくと深夜、そこはマンホールの穴の中。
落ちた拍子に負ったのか、脚に酷い怪我をしている。
思いつく限りの知人友人に電話をかけるが、こんな夜中に誰も出てくれない。
唯一受けてくれたのが、元カノの工藤舞(奈緒)。
しかし自分がどこにいるのかすらわからないから、彼女も探しようがない。
俊介はSNSを利用することを思いつき、“マンホール女”という名前でアカウントを作成すると、
少ない手がかりをアップして救出を求めるのだが……。
最近観た作品のどの男よりもクズです(笑)。
普通、こんな目に遭ったら最初に警察に電話しますよね。
彼がそうしようとしなかったのはなぜなのか。後ろ暗いところがあるからです。
こんなクズでは本当の友だちなんていないでしょう。
電話に出た元カノに対しても、ようやく電話することにした警察に対しても、
自分がどれだけ酷いことになっているかを激高しながら話すのみで、
相手に対する感謝は微塵も感じられません。
こいつ、絶対助かるなよ、死んでしまえと思います(笑)。
俊介は過去にいったい何をやらかしたのか。誰がどんな目的で彼を追い込んだのか。
こんな奴、はよ死ねよと思いながら最後まで。
悪が勝ったら嫌だなぁと思っていたけれど、鬼畜の熊切監督、よっしゃっ!
中島裕翔くん、上手いじゃあないか。ほんとにクズに見えたよ。(^^;