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『ファウンダーズデイ/殺戮選挙』

2024年10月05日 | 映画(は行)
『ファウンダーズデイ/殺戮選挙』(原題:Founders Day)
監督:エリック・ブルームクイスト
出演:ナオミ・グレイス,デヴィン・ドルイド,アンドリュー・スチュワート=ジョーンズ,オリヴィア・ニッカネン,
   エミリア・マッカーシー,タイラー・ジェームズ・ホワイト,エリック・ブルームクイスト,アダム・ウェップラー,
   ケイト・エドモンズ,エイミー・ハーグリーヴス,キャサリン・カーティン,ジェイス・バルトーク,ウィリアム・ラス他
 
観るか観まいか迷っていて、翌週でいいやと思って先延ばしにしていたら、なんと1週間限定公開。
箕面で一緒に飲むはずだった姐さんに急遽予定変更を申し出て、
イオンモール茨木で一緒に食事してからイオンシネマ茨木にてレイトショーにもおつきあいいただきました。
 
しょうもないB級ホラーだと思っていたけれど、キャストの名前を書きはじめたら、削る人おらんやん。
みんなそれなりの役割を果たした、削りがたい役者ばかり。
でも、もともと名前を知っていた役者は誰ひとりとしていません(笑)。
 
アメリカ・ニューイングランドの小さな町フェアウッドは、設立300周年を祝う祭りの直前であると同時に、
町長選挙の熾烈なキャンペーンが繰り広げられている真っ最中。
現職の女性町長ブレア・グラッドウェルと対立候補のハロルド・フォークナーの間に飛び交う火花。
 
親が敵同士の影響はその子どもたちにも及び、ハロルドの息子アダムはブレアの娘リリーと別れた。
また、ハロルドの娘メリッサはレズビアンで、同級生のアリソンと交際中だが、
世間の目を気にするハロルドはメリッサが外出するのを阻止しようとする。
そんな父親を振り払ってアリソンと出かけるメリッサ。
 
ようやくふたりきりになったとき、アリソンの目の前でメリッサが仮面の人物に襲いかかられる。
その人物は裁判官の衣装を着て、手に持っていたガベル(=ハンマー)でメリッサを叩きのめす。
アリソンが動けないでいると、どうやら男はメリッサを橋から川に向かって放り投げた様子。
 
警察が捜査を開始するもメリッサの遺体は見つからず。
そればかりか、これを最初に同じ人物によって次々と町の人が殺されてゆく。
祭りなどしている場合ではないと言う住民と、こんなときだからこそ祭りをしようと言う住民に分かれ、
町全体が騒然とするなか、ブレアの娘リリーまで殺されて……。
 
導入部の話の流れが悪くてわかりにくく、やはりB級か!?と思いましたが、
徐々に様相が判明して楽しむことができました。
 
巷の評価は低いようですが、こんなもんでしょう(笑)。
ストーリーも犯人もありそうでなかったもので、音楽が無駄にオシャレなのも可笑しい。
 
犯人はいちばん怪しくなさそうなジャクソン先生かなぁ、
でも彼はそれなりに年寄りだから、殺人犯のごとく機敏な動きはできないよねぇと思ったら。
 
ネタバレしちゃってもいいですよね。
憲法何条かにあるらしい「継承権」というのがキモになっていて、
候補者がみんなこの世から消えればジャクソン先生が町長になるそうな。
町の未来を危惧する面子が揃って面倒な奴み~んな殺しちゃえということになったみたい(笑)。
メリッサはアダムと組んで死んだふり。警察官とブレアの側近もグルで、それがバレないように協力。
仮面の人物の正体はメリッサでした。だけど彼女も最後に死んじゃいます。
 
つまらないと叩かれるほどにはつまらなくないし、むしろハードルが下がっていたおかげで面白かった。
思惑通りにジャクソン先生が町長に就任した1年後のフェアウッドは実に平和です。
アリソンもグッジョブ。

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