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『ゼンブ・オブ・トーキョー』

2024年11月07日 | 映画(さ行)
『ゼンブ・オブ・トーキョー』
監督:熊切和嘉
出演:正源司陽子,渡辺莉奈,藤嶌果歩,石塚瑶季,小西夏菜実,竹内希来里,平尾帆夏,
   平岡海月,清水理央,宮地すみれ,山下葉留花,小坂菜緒,真飛聖,八嶋智人他
 
前述の4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』の後、同じくTOHOシネマズ伊丹にて。
 
メインキャストは日向坂46の4期生11人。
こんな青春アイドルムービーを撮ったのが熊切和嘉監督だというのですから、ちょっと笑う。
 
日向坂46のメンバーの誰の名前も知らないし、顔もわかりません。
みんな可愛いけど、めっちゃ可愛いというよりはその辺に居そうに思えなくもない。
そこがいいんでしょうね。
 
予告編を観る限りでは、修学旅行の自由時間、5人がパラレルワールドに行っちゃったファンタジー系。
でもまったくそうではなくて、現実的な話でした。
 
修学旅行で東京にやってきた女子高生たち。
5人1組となったグループの班長を務めるのは池園優里香(正源司陽子)。
自由時間に東京の名所全部を巡る計画を立て、決行する気満々。
しかし、目的地が休園していたり行列ができていたりで予定が狂う。
 
優里香の計画に一応は乗る気を見せていたほかの4人は、実はそれぞれやりたいことがあった。
桐井智紗(渡辺莉奈)は憧れのアイドル有川凛(小坂菜緒)に会うべくオーディション会場へ。
羽川恵(藤嶌果歩)は片想いの相手の後をつけて、できれば偶然を装って話しかけたい。
説田詩央里(石塚瑶季)は別のグループの生徒と落ち合い、今日発売の推しのTシャツをゲットしたい。
枡谷綾乃(小西夏菜実)はもともと東京から引っ越してきたから、いまさら東京名所巡りだなんて。
 
そこで4人は優里香から離れられるように画策し、詩央里が各自好きなものを食べに行こうと提案。
小一時間が過ぎた頃に再び橋のたもとで集合ということで優里香も渋々承知する。
 
約束の時間になり、橋に戻ってきた優里香。しかし4人は戻ってこない。
LINEしてみると、それぞれ戻ってきているのに誰もいないよとの返事。
パラレルワールドに入り込んでしまったのかと優里香は考えるが、会えないものは仕方なし。
それぞれが思いのままに過ごすことになるのだが……。
 
優里香は最初結構うざい。みんなが逃げ出したくなるのがわかるほどの仕切り屋。
それにしたって、事前に相談したときは全員納得していたのですから、ずるいといえばずるい。
 
可笑しいのは、みんなが優里香を避けて行動しているのに、行く先々に優里香が現れること。
彼女はひとりでもともとの自分の計画どおりに巡っているだけなのですが、
恵が想い人に声をかけようとすると優里香が彼と話していたり、
綾乃が洒落たカフェに入店すると、トイレに行っている隙に優里香もやってきたり。
 
そもそも綾乃は東京では友人と共に筋金入りのオタクだったけど、
今はそれをひた隠しにして「東京から来たクールビューティー」を気取っています。
クールビューティーに憧れる花里深雪(平尾帆夏)が勝手についてきて困っていると、
東京時代のオタク仲間・満武夢華(平岡海月)とバッタリ出会い、さらに困る。
 
最後は優里香が救いの神になってめでたしめでたし。
彼女もバカではなくて、パラレルワールドなんかじゃなく、
みんなに自分の希望を押し付けすぎて逃げられたことがわかっています。
 
キャストの中で知っていたのは小坂菜緒と、真飛聖(=タクシー運転手役)と八嶋智人(=教師役)だけ。
私のように日向坂46を誰ひとりとして知らない者が観る作品ではないと思うけれど、意外と楽しませてもらいました。
 
若いって素晴らしい。

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