夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

オハイオ滞在記〈その7〉

2005年09月13日 | ほぼ非映画(旅行)
アメリカに渡る機会があったらどうしても行ってみたいと
かねてからダンナにリクエストしていたのは、
高級レストランでも日本食店でもない、
アメリカではきっと知らない人のいないレストラン、“HOOTERS(フーターズ)”。
巨乳のウェイトレスがウリのお店です。

この“HOOTERS”を私が知ったのは『ビッグ・ダディ』(1999)。
気ままなアルバイト生活を送る独身男ソニーのもとへ、
留守中のルームメイトの息子だという幼い子どもがやってくる。
すぐにでも放り出したいところだが、
自分にだって子育てはできると元カノに見栄を張りたくて、
ソニーは男の子を引き取ることに。

主演のアダム・サンドラーはこの作品でワースト主演男優賞を受賞しました。
しかし、この作品の楽しさはいろいろあります。
例えば、遊びに来た悪友に手料理を振る舞うソニー。
出す料理が何であろうとケチャップをかけようとする悪友に、
「何にでもケチャップをかけて食うな!」と怒鳴る場面が。
ちょうどその頃、初のオハイオ出張から帰国したダンナから
「アメリカ人って、ほんまにケチャップが好きや」と聞いたところで、
おぉぉぉ、ケチャップ好きはホンマや!と感心。

ずいぶん前に観た作品なので詳細は忘れましたが、
登場人物の誰だかの婚約者が“HOOTERS”のウェイトレスで、
賢くはなさそうな女性の代名詞として
「“HOOTERS”のウェイトレス」がくり返し使われており、
こんな失礼な言われ方をするのってどうなのよ、
でも行ってみたいやん!とそれ以来、思い続けていたわけです。

幸い、デイトンにも“HOOTERS”が。
“HOOTERS”のネオンサインを前に心躍る私。
店内に足を踏み入れると、いたって健全な明るい店内。
が、“Hi!”と私たちを笑顔で出迎えてくれるのは、
全員、白のタンクトップにオレンジの超ショートパンツ、
もちろん巨乳のお姉ちゃん。(/^o^)/

都会の“HOOTERS”は美女率が高いが
田舎だと「勘弁してくれ」と言いたくなる場合もあるとの噂。
しかし、みんな可愛い、美しい。脚、長い。爆乳。
私たちのテーブルを担当してくれたのはクリスティン。
「よろしくね」と持ってきてくれた紙ナプキンに
1枚ずつ“Kristyn”と自筆で名前が書いてある。
けなげで泣かせます。チップの国、アメリカよ。

なんで“HOOTERS”のネタだけに
こんなに字数を割いとるんだという気もしますが、まだ次回へ続く。

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オハイオ滞在記〈その6〉

2005年09月12日 | ほぼ非映画(旅行)
まったくの余談ですが、今回の旅の間、
阪神のことは努めて考えないようにしていたのに、
ダンスタイムで藤本が打席に向かうときの曲が流れ、
なんで思い出させるのよと涙が出そうになりました。
しかし、帰国してから、ちょうどその日に藤本が札幌で決勝打を放ったと知り
(藤本の曲が流れたのが日本時間のまさにその試合の日の朝)、
あれは良い前触れだったにちがいないと解釈しています。

翌日は朝から車で1時間ほどのアウトレット・モールへ。
日本で馴染みのブランドもたくさん入っているけれど、
如何せん、どれもこれもビッグサイズ。
フードコートにはファストフード店の数々。
ド迫力のシナボンのキャッチコピーは“Are you hungry yet?”。
これって、「小腹がすいたらこのシナボンをどうぞ」という意味?
それとも「このシナボンを食べてもまだお腹がすいてるか?アンタ?」という意味なんですか?
いずれにしても、これではまだまだお腹がいっぱいになりそうもないほど、
デカい人ばかりがうろうろしています。

モールを出て、デイトンの隣の市、コロンバスへ向かいます。
ここではシルク・ドゥ・ソレイユのショーを観るのが目的。
20年前、カナダの大道芸人たち60余名が集まって結成したこの集団は、
現在では世界中のパフォーマーとスタッフ、
3,000名以上を抱える巨大集団となりました。
そもそも大阪公演を観た友人から「絶対観たほうがいい」と薦められ、
9月の末に観にいく予定にしていたところ、
コロンバスでもちがう演目のショーがあると聞き、それは絶対観なくちゃと。

そして、観終わって、ただひとこと、素晴らしい!
たかがサーカスと思っていたら大間違い。凄いです。
素晴らしいパフォーマンスにスタンディング・オベーション。
それに団員たちが応えること、5回。

大阪公演をまだ観ていないので比べられませんが、
おそらく観客のノリはアメリカとちがうのでは。
団員が座席まで客を誘導することがあるんですが、
客のポップコーンを取りあげてリズミカルに巻きちらしながら走ったり、
ハゲ頭の客をつかまえて、霧吹きで水をかけ、布で拭いたり。
しかもイジられる客が誇らしげで嬉しそう。
こんなことは日本ではあり得ないような気が。
世界中で公演を繰り広げるシルク・ドゥ・ソレイユ、
すべての演目を観てみたくなりました。

さて、オハイオ最後の晩ご飯は
私の長年の夢だったお店へ。うひょっひょっ。

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オハイオ滞在記〈その5〉

2005年09月11日 | ほぼ非映画(旅行)
午後3時、ついに結婚式。
前日のリハーサルではおちゃらけていた人たちも、
本番ではとっても真面目な表情。

気になっていた参列者の服装と言えば、何でもあり。
盛装している人もいれば、ポロシャツにチノパンの人も。
ワンピースもアッパッパと紙一重か。
黒を着ている人もいましたし、
娼婦を連想させるからNGだと聞いていた、黒のパンストを着用している女性もいました。
でもさすがに白はいなかったですね。

式が終わると、少し大きめの宴会場へ移動。
入り口では新郎新婦、その家族、
ブライズメイドとアッシャーたちが招待客を迎えます。

会場には丸テーブルがいくつかあり、
日本の披露宴と同じく、ネームカードが置かれています。
オードブルや飲み物など、好きなものを取ったら自分の席へ。
バー・コーナーのバーテンダーのおばちゃんがかっこいい。
私は1杯目にジントニックをオーダー。
2杯目、ドライマルティーニを何かで割ってほしいと頼んだら、
「マルティーニが飲みたいなら、ウオッカを注ぐのがいちばん!」と言われ、
脳天にキュッと来そうな1杯を作ってくれました。

新郎新婦が入場してまもなく、いきなりダンスタイムに。
食べる人、飲む人、踊る人、みんな好き勝手にやっています。
私たちもケリーに連れられてダンスフロアへ。
ダンスなんて、学生の頃流行ったディスコ以来。
しかもスローナンバーは初体験。いや~ん、楽しい。
フロアで誰より熱く長く踊り続けていたのはレズビアンのカップル。

メインのお料理もバフェ・スタイル。
全員が一度に取りにいくとエライことになるので、
「お次は何番テーブルの方々、どうぞ!」という具合に、テーブルごとに呼ばれます。
自分のテーブルがなかなか呼ばれないと、
待つ間、会場に飾られた風船のヘリウムを吸い込んで声が変わるのを笑ってみたり、
氷をほかのテーブルに投げ入れてみたり、
いや、もうほんとにみんな、子どもみたい。

ウェディング・ケーキはチョコレート製。
珍しいなと思って眺めていたら、カメラマンのおっちゃんがやってきて、
「ワシは25年間、カメラマンをしているけれど、
白くないウェディング・ケーキは初めてだ!
チョコレート・ケーキだなんて信じられない!」とまくしたてる。
そうか、やっぱり珍しいんだ。

始まりも適当なら終わりも適当。
みんな勝手に帰っていきます。
私たちもケリーにお別れの挨拶をして会場を後に。

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オハイオ滞在記〈その4〉

2005年09月10日 | ほぼ非映画(旅行)

リハーサル・ディナーについて書き忘れたことをひとつ。
テーブルの脚のバランスが悪くて、ガタガタしていました。
そうしたら、みんなが声を揃えて“Sugar pack!”。
コーヒーシュガーの袋をテーブルの脚の下にかませるんです。
日本人としては、その袋が破れたらどうするの?って思います。
「それって、みんながやることなの?」と聞いたら
「そうだ」とのことでした。へぇ!

翌朝、バチェラーパーティーで飲みまくって
お疲れ気味と思われるケリーが「朝飯を食いにいこう」と電話をくれたのが8時頃。
式本番まで、花嫁の姿を見ることは、花婿には決して許されないので、
挙式の時間まではケリーとニコールは別行動です。

ケリーの友人たちと一緒にアメリカン・ブレックファーストを求めて出発。
どこでもいいわけではないようで、
みんなで「そこがいい」「あそこはあかん」と議論していました。
結局連れていってくれたのは“Golden Corral”。
前日の中華といい、“Golden”が好きなよう。

ここももちろんバフェ。値段もやはり7ドルちょっと。
レジで飲み物を受け取り、あとは50種類ほどの料理が食べ放題。
スコーン、パンケーキ、ドーナツ。
生野菜、ベーコン、ソーセージ、卵やポテト料理。
ブラウニー、キャロットケーキ、レモンパイ、クッキー。
オムレツは具をリクエストするとその場で焼いてもらえます。
トマトやチーズを入れて焼いてもらったオムレツは火の入り加減がちょうどいい感じ。
朝からお皿に山盛りの唐揚げを食べている人の多いこと。
見てるだけで胃がもたれる。

食事中、ケリーとそのお兄さん、ロビーと映画の話になりました。
ふたりともホラー映画が好きらしく、
観たことのある邦画の話をしてくれたのですが、
ホラー苦手な私にはわからなくて残念。
彼らの最近のお気に入りは『フレディーVSジェイソン』(2003)と
『エイリアンVSプレデター』(2004)だそうです。わかりやすいなぁ。
つい先日まで日本でもロードショーだった、
ロバート・デ・ニーロ主演の『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』(2005)が
超お薦めだと言うので、これは私も観ようと思っています。

朝食後、ケリー、ロビーとともにビリヤード店へ。
あと4時間で挙式だというのに、ええんかいな、玉突きしてて。
ダンナとケリーがエイトボールを4ゲーム。
3ゲームをダンナが勝利、ラストゲームはケリーの勝ち。
次に会うまで、勝者はケリーのままです。


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オハイオ滞在記〈その3〉

2005年09月09日 | ほぼ非映画(旅行)
『フォーチュン・クッキー』(2003)ではみんなドレスアップして
中華料理店でのリハーサル・ディナーに臨んでいましたが、
デイトンにはそんな気遣いは無用と見えて、ケリーはトランクスまがいの短パンのまま。
そのほかの人たちもそれに等しい恰好で、
車で数分の中華料理店“Golden Dragon”へ。
中華料理店であるところまでは映画と同じ。
ちがうのはそこが7ドルちょっとで食べ放題の中華バフェであるということ。
なんて安上がり!

40種類近くはあろうかと思われる惣菜。
餃子や焼売、シーフードの炒め物、唐揚げなどとともに
寿司や冷や奴も並べられています。
バナナに赤いソースがかかっているのが気になり、
「これはいったい何?」と聞いたら、チェリーソースでした。
とりあえず食べてみなくちゃとトライ。
食べられなくはないですが、そんなにおいしくもないです。
パイナップルの唐揚げも思ったほどスゴくはなく、
イカレたものを期待していたわりには普通。

デザートのコーナーにあったシュークリームは
あふれだしたクリームが皮にベタベタとくっついていて、
お世辞にもおいしそうには見えません。
なぜかキャロットケーキはアメリカのどこにでもあるんですね。
飛行機の夜食としても出てきました。
クリームでデコレーションしてあるかどうか、
微妙な差があるくらいで、どれを食べても平均的おいしさ。
そんなにハズレはないように思います。

素材をそのまま焼いてくれる「鉄板焼き」のコーナーがありましたが、
暖簾に「TAPPEN-YAKI」と書いてあるのにウケました。

お腹もいっぱいになった頃、
ダンナのタキシードをレンタル予約しているお店へ。
ケリーにはすでにメールでサイズを知らせてありました。
お店に着くと、ダンナの名前を貼り付けられたタキシードが。
名前の後ろに“in Japan”と書かれていて、また爆笑。
ダンナの試着中、店員がとても不安な表情で
「彼だけが心配。ほかの人はずいぶん前に試着しているけれど、
式は明日なのに、もし合わなかったらどうしよう」。
試着室から出てきたダンナを見て店員は満面の笑み。ピッタリ。
店員さん、まさに“Good job!”。

ケリーの新居へ案内してもらい、ざっと見学。
そのあと、ケリーは独身最後の夜を過ごすために
兄弟や男友だちとバチェラー・パーティーへ。
このときはケリー、ちゃんと正装してたで。なんでやねん。
こうして翌日の結婚式を迎えます。

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