めいすいの写真日記

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映画「アラモ」

2020-04-26 | 映画

                                                                                                                      NHK BSシネマ 2020.4.24 
 左から ジム・ボウイ、デイビー・クロケット、トラヴィス大佐

 1836年当時、テキサスはメキシコ領だった。住民はアメリカや海外からの開拓者だったが、全員がメキシコ市民と見なされていた。その当時サンタ・アナ将軍は自らの独立支配に抵抗する者を虐殺し、テキサスへと迫っていた。開拓者は服従か抵抗かの選択に直面していたのだ。

 ジョン・ウェインが製作・初監督・主演を務め、西部開拓史に名高いアラモ砦の攻防戦を、壮大なスケールで描く西部劇。1836年、デイビー・クロケットを始めとするテキサスの義勇軍は、メキシコの独裁者サンタ・アナの圧政に反乱を起こし、砦に立てこもって十三日間に及ぶ壮絶な戦いを繰り広げていく・・・。迫力の戦闘シーン、ディミトリ・ティオムキンの哀愁をおびたテーマ曲が人気となった。アカデミー賞音響賞受賞。

【製作・監督】 ジョン・ウェイン
【撮影】        ジェームス・エドワード・グラント
【撮影】        ウィリアム・H・クロージア
【音楽】        ディミトリ・ティオムキン(作詞)ボール・フランシス・ウェブスター

【出演】        ジョン・ウェィン・・・デイヴィッド・クロケット
                  リチャード・ウィドマーク・・・ジェームズ・ボウイ
       ローレンス・ハーベイ・・・ウィリアム・トラヴィス
      スミティ・・・フランキー・アバロン  
      キャンティ・・・リチャード・ブーン・・・ サミュエル・ヒューストン   
 制作国   ;   アメリカ
 製作年   ;   1960年
 原題     ;  THE ALAMO

   本作は歴史上名高い「アラモの砦での戦い」とそれに至るまでの出来事を描いている。
 当時、独立を目指すテキサス軍を指揮していたサム・ヒューストン将軍は、不十分な軍の再編を行うべく時間を必要としていた。
 一方、サンタ・アナ将軍率いるメキシコ軍は兵力・装備・訓練のどれを取ってもテキサス軍に優っていた。しかし、それにもかかわらずテキサス軍は非常に高い士気を保っていた。

 その頃、サンアントニオ郊外での任務を終えたウィリアム・トラビス中佐(すぐに大佐となる)はアラモに守備隊長として派遣される。そこにジム・ボウイ(この地方の大地主、妻がメキシコの貴族)が援軍として到着し、さらにテネシー州の義勇兵中隊を率いたデイビー・クロケット(テネシーの英雄、テネシー州元議員)も現れる。クロケットはトラビスと会談し、その悲惨な状況を聞いた上で部下と共にアラモの守備隊に合流することを決意する。 
  1836年春。200人にも満たないテキサス軍(メキシコとの分離独立派)はアラモ砦(元キリスト教伝道所後)に立てこもり、テキサス解放を求め13日間、2000人のメキシコ共和国軍との間で壮絶な戦闘行うことになる。・・・。

 映画の中では、トラヴィス大佐、ジム・ボウイ、デイビー・クロケットの個性のある3人の間には確執があった。酒の飲み合い、殴り合いがありながらもクロケットが上手く仲を取り持ち、最終決戦に向けて団結していく様子は人間的で見どころが多い。砦の内部でのこうした人間的な動きが名作といえる所以であろう。年少兵士のスミティも一服の清涼剤となっている。

 また、テキサス軍は人数だけでなく、経済的にもゲリラ的な戦いをせざるを得ず、教会の地下にあった敵の武器貯蔵庫からいくつもの鉄砲や弾薬1トンを盗み出したり、長距離の大砲をを闇に乗じて破壊したり、塩漬けの豚肉が腐り、食料不足となってしまったので、数十頭の生きた牛を砦の中に盗み入れる。などスリリングな場面もある。

一方、サンタ・アナ将軍率いるメキシコ軍は、ナポレオン軍を真似た軍隊で軍楽隊や軍服などが整然としていて、進軍も堂々としている。


 砦の戦いは、見事であるが1960年代の製作であり、特撮がなく、全て実写に近いものであるだろうから、当時としては激しい戦闘映画と印象が深かったであろう。



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