めいすいの写真日記

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山口百恵主演 「ホワイト・ラブ」

2020-10-17 | 映画

                                                                                                                        NHK BSシネマ 2020.10.12

  1979年(昭和54年)作の山口百恵、三浦友和、共演コンビの10作目の記念映画。
上村忍(山口百恵)は東京でスタイリストとして働きながらスペイン語学校に通う。
 一方、山辺健(三浦友和)は元商社マンでスペイン語学校の臨時教師。
  ひょうんなことから急速に親しくなる2人だったが、スペインとの関わり愛についてはお互いに多くを語ろうとはしなかった。東京、スペインを舞台をそれぞれに悲しい過去を持つ男女が、反発し合いながら愛を育んでいく姿を描いた恋愛ドラマ。
 なお、この映画のキャッチコピーは、「愛は、いつもバラ色に染まりながらいくつもの涙と混ざりあっていつか、白くかわってゆく――」である。

皂角坂・・・さいかちざか(千代田区神田駿河台2丁目)忍を追う健。
中央線の列車も形は変わったが色は同じ。ここは総武線の黄色い電車も走る。

      お茶の水橋(下を流れるのは神田川)後は御茶ノ水駅御茶ノ水口で忍を待つ健。

くわえタバコの健、ちょっとやくざ風で良くないイメージ。万札をじかに受け取っている。
当時は、タバコはまだ、「嫌煙」という言葉も今ほど広がっていなかった。いまだと、人気スターにはマイナスイメージにしかならない。

 雨の中、オープンカーを開け放して酔っ払い運転でスボーツカー蛇行しながら走らせる。このようなシーンは、現在では「映倫」にカットされるだろう。「死ぬつもり?」「理由がない。こわいか?」「ぜんぜん」とか言い合ってスピードを出す。危ない運転だ。

 竹芝桟橋で健を待つ忍。背景は大島航路の「さるびあ丸」。健を待つ忍だが現れなかった。こういう時には携帯がないと不便だと痛感。

スペインに向かうジェット機、機体には、SWISAIR書いてある。直行便ではなく、チューリッヒ空港での乗り換え便?

 マドリードの空港で、忍達は手荷物チェックを受ける。係官から「これは何?」と聞かれるが、流ちょうなスペイン語で説明する。麻薬と誤解されそうな所を見事に切り抜けるが、僅かな習得期間でここまで話せるようになるのかは、ちょっと疑問。

スペインの首都マドリードのシンボル、ドンキホーテの像。左手の上が黒、下が白い服装の人物が忍。

 同じくドンキホーテが攻撃したというラマンチャ地方の風車・・・マドリード郊外。16世紀のものだが、今も10基ほどが観光用として残されているとのこと。

 健の元カノがフラメンコを習い、かつ働いていたタブラオ。

  サンプローナ サンフェルミン祭(牛追い)はスペインの三大祭りのひとつ。
 忍は建物から外へ出た途端、牛追いの流れに巻き込まれるが・・・。
 この牛の突進する流れに巻き込まれることなど、あり得ないはずだが、そこはフィクション。

【感想】
  40年以上も前の話なので、現在の私達の生活よりもやや古めかしい感じはする。
  ただ、忍のスタイリストという仕事は当時としては”飛んでる職業”であったと思う。  また、健の友達は,やや如何わしい職業であるように思えるが、オープンカーとなるスポーツカーを乗り回すというのも、やはり”飛んでる人種”であり、時代の先端をいくことを示すための映画上の設定であるように思われる。  
  また、スペインという国を訪れることは普通の人間にとってはまだまだ、珍しい時代であったと思う。
 現代人にとっては、多くは身近な社会環境であり、部屋の中の雰囲気などは,少々野暮ったく、携帯電話のない黒電話の世界は、コミニュケーションについては遅れた感じになってしまっている。時代の流行を追おうとするとどうしても普遍的でなくなってしまうのはやむを得ない。
  救いのあるのは演じる山口百恵や三浦友和が好演し、時代を超えて魅力を輝かせていることである。



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