マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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東吉野平野水分神社へ

2005年11月10日 09時28分35秒 | 東吉野村へ
7日、杉谷の山の神を拝見させていただいたあと、平野へ向かった。

水分(すいぶん)神社近くの集落で二人の方に亥の子祭りのことを尋ねると。

私ら水分神社の氏子総代だけど子どものときから聞いたことないなぁーと。

もうひとつ書いてあった秋祭りのことを聞くと、高見山の高角神社遥拝所から2kmあまりを太鼓台を携えて、五人が白装束を着て御幣を先頭に延々とお渡りをすると。

しかし、少子化が進み年老いた者だけに体力がもたないし、ゲタで2kmも歩くのは辛くて今年限りで来年はなくそうとしているそうです。

若者がいなくなって過疎になると伝統もなくなりますわとおっしゃる。

話題は一転して平成になってから多くなった鹿害へ。

夜になると山から鹿が下りてきて、農作物や樹木の新芽を食い荒らしてとこぼされる。

この辺りから上は鳥獣保護区になっていて処分することもできなくて。

オオカミでも出てこんかなぁーと笑う。

道路に五頭が歩いていること度々目撃されるそうです。

それに稀だが牛科のカモシカを見かけることもあるそうです。

なんと驚き、この地でカモシカとは。

また、野猿も出没することも多くあり、餌を求めて家の中にまで入ってくるそうです。

カボチャを両手に抱えて逃げていくのをよく見かけると。

山間部の当地、景観は美しいが自然の中で暮らすのはなかなか厳しい。

(H17.11.1 V603SH撮影)