11月3日は奈良市都祁白石の国津神社の古(ふる)祭り。
前日に頭屋宅で厄除け神饌の「スコ」が作られます。
三本の竹で組み藁束を巻き付けて固定します。
御供餅撒きのモチや鏡餅の”スコモチ”は都祁針ガ別所の加工センターで餅が搗かれます。
翌日の祭事日の午前中、中心棒に”スコモチ”を通し、上には松や梅、モミジを取り付け、モチとダンコンを交互に竹串に通したものと菊の花を藁束に挿して飾ります。
「スコ」は松や梅、モミジの三対です。
午後、二組の六人衆は羽織袴に山高帽の衣装を着け太夫である長老を先頭にして、頭家の社守神職、太鼓の打手、三体のスコ持ちが並んで「ちょうさや、ちょうさや」と唱和して同神社まで
お渡りをします。
文明開化の香りがするお渡りは奈良では珍しい景観の行事です。
本来、古(ふる)祭りは亥の子祭りといい、旧暦の10月16日に行われていたが、新暦の神嘗祭に対して昔から行っているもので古いことからふるまつりと呼ばれています。
(H17.11.2 Kiss Digtal N撮影)