マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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藤井の水口供え

2010年06月13日 07時51分20秒 | 天理市へ
4月12日に籾種を撒いた。

15日にはハウスに供えたと話すご婦人。

雨があがったら水が入ってくるところに挿す。

昔はキリコ(モチ)を炒って撒いていたが、それはアラレのオカキに代わった。

そのころはほうらくで炒っていたそうだ。

1月に行われた東福寺のオコナイと三十八神社の乱声で授かった牛玉宝印の書。

同じく1月に行われた弓打ちの弓に巻いて挿す。

4月末の大安の日の朝に挿したそうだ。

その日も雨だったらハウスで「寝かして」、晴れの日に挿す。

「寝かす」とは大和言葉で休ませることだ。

懐かしい言葉に思わず肯いた。

苗代をたくさんこしらえなくてならない地主さんは、縁者の手を借りて今朝から支度された。

出来上がった苗代棚は飾られたお花とともにお札が夕陽が差し込み山間の美しい姿を見せる。

(H22. 5. 2 EOS40D撮影)