マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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法蓮稲荷講の御供

2013年02月13日 06時49分08秒 | 奈良市へ
稲荷神社の社の土台にある文様。

まぎれもない三つの焔宝数である。

不思議な様相の稲荷神社は奈良市法蓮町の常陸(ひたち)神社の境内社。

かつてはドリームランド入口北の丘の上に鎮座していた。

その地は隼人(はやと)石、七匹狐と称される石塚があったそうだ。

いつしか狐と関連して稲荷信仰に結びついて稲荷大明神が祀られた。

明治16年のことである。

その地は聖武天皇皇太子の那富山御陵墓に選定されたことにより堺県知事を通じて宮内庁から移転のお達しが要請されたのである。

遷した地が法蓮町の常陸神社となった。

以来、稲荷社を崇める法蓮稲荷講が守っている。

この日は朝から講中の総会。



始まる前に供えるセキハンは3個。

アゲゴハンとも呼ぶセキハンのオニギリ御供にアゲサンを添えてバランの葉に乗せる。

御供は餅米に粳米を混ぜて炊いたという。



稲荷神社本社や末社などお稲荷さんに関係する社に供える講中三役。

鳥獣に食べ物を施す施行だと話す。

お供えを済ませて法蓮会所に向かった。

会所では稲荷の掛軸を掲げるというが総会の場。

遠慮したのは云うまでもない。

ちなみに法蓮会所では春日講も行われていると聞く。

春日講は68軒。

かつては77軒もあったそうだ。

東脇地区、南脇地区(東・西)と西脇地区の4講中が5月頃に集まるそうだ。

(H24.12. 2 EOS40D撮影)