マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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夜のおかずに神饌御供下げの豆腐田楽にヒラキ

2019年06月18日 08時51分44秒 | もらいもの・おくりもの
座行事に座中がよばれる豆腐田楽。

2本は食べるであろうと判断されて準備をされていたが、半分しか食べられなかった。

味の加減で残ったわけではなく年寄りにはキツイようだ。

と、いうのも座の料理は行事名通りの「田楽飯」である。

豆腐田楽が主食。

酒を飲む肴に飯椀、汁椀もある。

いつしか主催する村神主家の家庭料理の品数が増えていったのだろうか。

やがて料理は仕出し屋さんへの発注。

お若い年齢なら完食されよう。

ところが、80歳以上の座中ともなれば、食欲は若い時よりも衰えるのが一般的。

かれこれずいぶん前から残すように推移していったそうだ。

だが、である。全員がそうなるとは限らない。

これまで通りの食欲をもつ人であればお代わりは当然。

すぐさま要求に応えなくてはならないからある程度の数は確保しておいたが・・・残った。

残ったものを長時間費やされる座が伸びれば伸びるほどに雑菌が増える。

一般的にそう云われているが・・。

座の宴で食中毒でも出そうものならえらいことになる。

危険度は避けるしかなく、申しわけないが捨てる措置を講じる。

試食に一口いただいた味噌を塗って焼いた豆腐田楽がむちゃくちゃ旨かった。

何故か・・。

豆腐そのものが上等もんだったのだ。

焼いた豆腐田楽はむちゃ美味い。

豆腐の味がする。

串で挿したところなんてたまらんくらいにほっこりする出来具合。

そんなに喜んでくれたのなら貰ってくれと頼まれた。

捨てるのももったいないという考え方は私と同じ。

一方の世話人は自己責任で、と云われて貰ってきた豆腐田楽。

持ち帰るなり家族が食べた。

とても美味しいといってくれた。

味噌は薄っすらとしか残っていないのに美味いというのは豆腐そのものが本物である。

貰ってくれと頼まれた神饌御供下げの品々。

神さんが食した御供は我が家で調理して美味しくいただく。



うち一枚はサイラの開き。

脂がのっていて、とても美味しいと家族全員の評価。

一尾を3人で分け合ってよばれた。

感謝の夜食にお酒が美味いのはいうまでもない。

(H30. 2.22 SB932SH撮影)