マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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桐山の豆干し

2015年07月02日 09時05分36秒 | 民俗あれこれ(干す編)
翌年のマツリに当家を勤められる家を訪問した山添村桐山。

母家の軒下に敷きつめていた蓆に細長い豆殻を広げていた。

豆は小豆。

子供が足で踏んでいけば実が飛びだす。

以前は布団叩きのような棒で叩いていたよだと納屋を探してくれた若奥さん。

見つからなかった。



3歳児の男の子はこうしているんだと私に伝えるように踏んでくれた。

カラカラになった莢(さや)は取り除いて奇麗な豆を収穫すると云う若奥さん。

翌日7日に訪れた葛城市脇田の民家も小豆を干して実を取っていた。

脇田の婦人の話しによれば11~12粒ぐらい莢に入っている小豆は大納言。

2年前から栽培するようにしたそうだ。

天気の良い日に蓆を敷いて一週間干していた。

乾いたら実を取るが、棒で叩いたら傷むから莢を弾けるように開けると云う。

ちなみにササゲ豆の粒は18個ぐらい。

もっと長さがあるという脇田の聞き取り。

写真は撮っていない。

聞き取りした脇田の婦人の話しによれば南藤井では地蔵盆に数珠繰りをしているそうだ。

干していた小豆を拝見した山添村桐山の民家。



おばあさんは裏の畑で黒豆を干していると話していた。

そこにはハダに根ごと干していた黒豆があった。



干した黒豆はどういう方法で実を取り出すのだろうか。

尋ねる時間はなかった。

たまたまテレビで放映(BSジャパン・聞きこみローカル線気まぐれ下車の旅)されていた福井県の越前。

農家の婦人がカドで叩いていた大豆の映像である。

カラカラの干した大豆をブロック石に叩きつけていた。

そうすれば黒豆が飛びだす。

いわゆる豆オトシである。

「干す」をテーマにしたこの年の県立民俗博物館の「私がとらえた大和の民俗」写真展。

干している豆も取材の対象である。

(H26.11. 6 EOS40D撮影)


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