マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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新泉素盞嗚神社オンダ祭

2007年05月30日 09時16分31秒 | 天理市へ
一行が素盞嗚神社に到着すると拝殿を前にして神饌を供え祈年祭が執り行われます。

二段重ねの「オシゴハン」と呼ばれる神饌を供える。

固めるハコ升は頭屋引継ぎで持ち送りされる。

祈念祭を終えるとお田植え所作が始まる。

拝殿の前には「たんぼ」と呼ばれる小さな砂場。

牛を抱える子供。

その後ろにはカラスキ、マンガンを引く田男。

ちっちゃな手で農具を巧みに操りたんぼを耕していく。

それぞれ三回の所作。

それを終えたら今度は、馬を抱えて走り出す。

土俵までぐるりと三回廻る。

子供の健やかな成長や地区の五穀豊穣を願う祭りです。

(H19. 5. 3 Kiss Digtal N撮影)

新泉子供頭座屋

2007年05月29日 07時56分25秒 | 天理市へ
毎年5月3日に野神祭の子供頭屋が行われる天理市新泉町の素盞嗚神社。

同神社の野神祭は昭和17年に天理長柄の飛行場が作られるまでは、一本木と呼ばれる古墳にあったことから「一本木のおんだ」と呼ばれていました。

野神祭には直前の休日に大人三人が丸一日かかって麦藁で作られた馬、牛に別名ムカデと称するジャジャウマや竹で作られたミニチュア農具のカラスキ、マンガン、ハシゴが使われます。

昔は麦藁を揃えて子供頭屋とされる子供らが一ヶ月前から作っていた。

小学低年齢は麦揃え、高年齢は麦括り、その上は先輩として指導したという。

麦は小麦。

一年前に頭屋の耕地で栽培されたものをものを使用するので麦畑を見ればどの家が頭屋か判るという。

行事に参加する子供頭屋は小学生まで。

塾やクラブに忙しくなって祭りに関心がなくなる中学生になったら頭屋を卒業する。

頭屋家の前に馬、牛、ジャジャウマが置かれると出幸。

神主、村役、頭屋の者は並んで同神社に渡御。

途中の辻に着くと青竹の筒を木槌で打ち込み酒を注ぐ。

道中動かなくなった牛に水を与えているようにも見える。

このお酒は境内の子供相撲が行なわれていた名残の土俵にも捧げられます。

(H19. 5. 3 Kiss Digtal N撮影)