マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

吐山御田子渡御

2007年05月20日 07時01分40秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
奈良市都祁吐山で祭事される「御田子(おんたこ)」祭典はお渡りやお田植、弓打ちなど多種多様な所作が見られます。

本来は4月23日であったが5年ほど前に諸事情で29日の祭日に行われています。

恵比須神社の春祭りである御田子祭典は「御田子」が主役。

今年もしくは昨年に生まれた男子をもつ成福寺(じょうふくじ)、田町、長野、中南西、中南東、小川口、清水南、清水北、大夫(おぶ)の九カ大字からがひとりずつ選ばれます。

本来は九人構成となりますが、誕生してないところや数人の男子の大字もあることから現在は人数を限定していない。

午後、4月初旬にコヨリくじを引いて選ばれた者らが下部(おりべ)神社に集まってきます。

支度を整えた渡御一行は下部神社を出発してトヤ川道から国道を回り同神社へ戻ってきます。

渡御は杖持警護、金棒持警護、祓戸、神号旗持、御幣持、榊を載せた神具担ぎの烏帽子被り白装束の」五人、宮守、槍持、長刀持、おんだ祭で所作する式士(しきし)、具足、的板持、竹で編んだ箕笠を被る御田子、流鏑馬的打ちの射手乳子(いてのちちこ)、駆馬(現在は見られない)、杖持警護と脩祓の一行で構成されます。

渡御一行は同神社へ戻ると再び行列をなして国道に向けて歩んでいく。

そして今度は地区中央の道を抜けて恵比須神社の前を通過し下部神社へと戻ってきます。

一度目に下部神社へ戻る際、ひとりの者が小川に笹竹を浸して一行を祓い清めます。

(H19. 4.29 Kiss Digtal N撮影)