植物園中央の花と噴水
先日ジャックさんの家に行ったとき奥さんのクリスティンさんが、「植物園の近くにも良いマルシェがある」と言っていたので、植物園への散歩がてら探しに行きました。我が家近くのメッツ通りを東に10分ほど歩くと先日も書いたカルノ通りにぶつかり、そこを今回は右折。第一次大戦の死者を弔うモニュメントに続く遊歩道を南に5分ほど下ると植物園に着きます。美しい噴水の周りには家族連れやお年寄りがのんびり過ごしていました。
植物園をそのまま抜けて西方向の駐車場を進み、科学研究所?の前で地図を拡げていると、向うからお年寄り夫婦が食べ物の袋をぶら下げて近付いてきました。「どこかお探しですか?(たどたどしい英語)」とお婆さん。お爺さんの持つ袋を指しながら「ええ、向うにマルシェがあるんですか?(たどたどしいフランス語)」と私たち。「お~、マルシェ~」とお爺さん。「この道をまっすぐ行けば着きますよ。(フランス語と英語のチャンポン)」とお婆さん。地図を示しながら「今ここですよね?このままこの道を真っ直ぐですね?(フランス語)」と私。「ウィ」とお爺さん。「メルシボク~」と私たち。「Have a good day」とお婆さん。こうしてオーゼンヌ通りを真っ直ぐ行くと、地下鉄カルメ駅の直ぐ隣に「マルシェ・デ・カルメ」がありました。
マルシェ・デ・カルメ内の魚屋さん
ここはマルシェ・ビクトル・ユーゴよりやや小規模で、私にとってはとっつき易い雰囲気です。魚屋さんで巻貝200グラムと海老200グラムを、チーズ屋さんでサンネクテールを1/8切れ買いました。店の前には魚屋さんで売られている牡蠣を気軽に食べさせてくれるカフェのようなコーナーもあります。今度是非挑戦したい!
マルシェを出て地図をよくよく眺めると実は西側は我が家のすぐ近くのシャンジュ通りに入れることを発見しました。マルシェから我が家まで徒歩8分圏内。本当に便利!今度から少しちゃんとした買い物をしたい時にはここに来ることにします。
アセザ館概観
買った物を置きに一旦家に戻り、まだお昼には少し間があったのでアセザ館をちょっと見学に。ここも我が家から徒歩3分圏内です。入り口で「あと20分程で昼休みになって一旦閉めるけど、午後1時にはまたオープン。チケットは今日中なら何回も使えるけどどうする?」と聞かれ、「OK」と入ることにしました。2階展示室にはボナール、モネ、ロートレック、ピカソ、モジリアニの絵画まであって、中々見応えがあります。これらが日本に持ってこられたら長蛇の列になること間違いなしでしょう。1階はルネッサンス絵画や調度品が展示されています。館内は人がチラホラしか居ないので、短時間でも十分に楽しめました。
家に戻って、海老、サンネクテールを肴に冷えたサンセールを飲んで、今日も納得。そう言えば、今日9月11日は、世界にとって「あれから10年」であり、私たちにとってはより切実に「あれから半年」なんですね。こちらでは放射能汚染を気にしないで食べ物を選べる幸せを感じています。でも四女がメールで言ってきたとおり、フランスは“神の祝福を享受していながら神の領域を侵している”というのも事実なんですよね。(三女)