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ハクエイ・キムの師匠であるマイク・ノックのECMでのアルバムを聞きましたが、これはノックの最新アルバム、2002年録音です。ECM盤でハクエイへの影響を考えましたが、このアルバムは、よりハクエイの師匠であることが解ります。
2曲目“Black Is Thr Colour" の鍵盤を叩くタイミングがハクエイのよう、そして美しい。音楽には厳しい人だそうですが、ハクエイ、しっかりレッスンされたのでしょう。息使いがそっくりです。3曲目はフリーインプロ、4,5曲目はノックの同系統の曲です。6曲目“E.S.P”はいかにもE.S.P的な演奏、7曲目は1:47の短いインプロでこれはちょっと発展しなかったという感じで終わります。でもそれも収録する事で逆にノックの真摯さを感じます。10曲目はノックらしい曲。9曲目と11曲目が“Chenging Seasons”でドラムとベースがノックと連名曲になっていて、これらインプロと書いたもの5曲がすべて簡単な打ち合わせで録音されたと思われますが、11曲目は美しい流れの曲です。これら5曲のインプロと自作の構成から、本当に音楽に対して真面目であるノックを感じるのでありました。
オーストラリアで活躍のドラマーとベーシストは、基本がしっかりした、実力ありの人達で、安定したピアノトリオです。
いまさらヒットもありませんが、素晴らしいアルバムです。
Changing Seasons / MIKE NOCK
MIKE NOCK piano
BEETT HIRST bass
TOBY HALL drums
1 Three Dee
2 Black is The Coulour
3 Communion
4 Acceptance
5 Epigenesis
6 E.S.P
7 Gravity Adjustment
8 Time
9 Chenging Seasons 'Spring to Summer'
10 Drowning Joyfully
11 Changing Seasons 'Winter to Spring'