中古品でennio morriconeの名前があってpaolo fresuの名前もあったので拾って見ました。イタリアJAZZを聞いているとモリコーネは必修みたいなところがあり、これは聴いておこうという気になりました。
ただしピアニストのアルバムで12曲中フレスが4曲、そのうち3曲にアコーデオンが参加する形でピアノ主体のアルバムです。
フレスを聴くようになたのはこの2年ぐらいですが、とても演奏形態の巾が大きな色々なフォームで演奏する人なので、どうなるか解らないところがあります。
1曲目はよく解らない、例えば金属のフィルムケースをガチャガチャやるような音から巾の広いピアノのフリー調のインプロが始まります。
morriconeと言うことで哀愁調を期待したのがこれは困った始まりとおもいました。
2曲目同じようなFresuの思惟的トランペットとピアノのデュオで始まり、フリー系のラインかとおもいましたが、そこに入ってきたアコーデオンは哀愁調、ピアノの動きも無調というよりか、とてもセンシティブです。
3曲目、とても映像的な変化に富んだピアノの演奏です。このピアニスト初めてですが、とても広いレンジでピアノを鳴らして、乱れないクラシックをやっていた人ではないかとおもいます。
ソロの曲が続いても曲による風情をかえて冴え際だった色をつけていて聴き後多恵があります。
このアルバムplays ennio morriconeとなっていますが、選らばれている映画がと“once upon a time on america”からの曲が多く、それ以外は知らない映画名とオリジナルが続きます。5曲目の“once upon a time on america”のテーマは知っているという程度でそれ以外をまるで知りません。
8曲目は“ Once Upon A Time In The West ”ピアノソロになりますが、映画は『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』を作ったセルジオ・レオーネ監督のチャーリー・ブロンサムやヘンリー・フォンダが出演した映画ですから、このキースみたいな演奏とは思えませんが、それを別にすれば面白い演奏です。後日この曲とは思わぬ対面です。
「荒野の用心棒」とは言わないまでも、「ニュー・シネマ・パラダイス」とかパゾリーニの映画音楽だともう少しわかったかも知れませんが、聴いたことがない曲が多く残念です。
ピアニストとして結構面白いとおもいますので、もっと聴く機会が増すと親しみが増すのでないでしょうか。
Jens Thomas plays ennio morricone
jens thomas piano
paolo fresu trumpet,fligelhorn 2,4,9,11
antnello salis accordion 2,4,8
1. Overture To You Can't Keep A Good Cowboy Down
2. The Man With The Harmonica
3. The Good,The Bad And The Ugly
4. Cockeye's Song
5. Once Upon A Time In America
6. Deborah's Theme
7. The Battle Of Laatzen
8. Once Upon A Time In The West
9. For Maestro Morricone
10. Poverty
11. Pioggia
12. Here's To You