
J・コルトレーン教に従って落ち込んでいる時にコルトレーンを聴いた後もう一枚カードを弾くならば、それは強烈ではいけれど、オールマイティみたいな、その音とフレーズで全てを癒すP・デスモンドの一枚です。
1971年タウンホールでのMJQのグループに加わったコンサート録音です。
1曲目、得意の“Greensleeves”の音はいつもよりもう一つ澄んだ音に聞こえるのは、こちらの心の反映でしょうか。
2曲目不ループとデスモンドの伸びやかな雰囲気が伝わってくる演奏です。
3曲目はトラッドでアレンジにラテンの入った演奏でリズムが単純だなと思いだすと4曲目なんと“Jesus Christ Superstar”、どこかの宗教団体の御詠歌スズの音が続くのは、この時代に何をまちがえたのかMJQがフラワームーブメントを意識したつまらないところ。
この後1974年にはMJQを一時解散してしまうのはこれが原因じゃないかと思う、コニー・ケイの頭の中は空っぽではないかと当時も今も思います。当時この音でMJQとさよならしたのを思いだしました。
5曲目“Here's That Rainy Day”は良い演奏にもどりつつありますが、前半のコニー・ケイの鳴り物余分です。
でも30年以上たっているので今は楽しく聴いています。
そのあと6,7曲目いかにMJQらしさが戻ると、そこはフレーズの宝庫とても心が和みます。
7曲目の“Bags' New Groove”という曲もいかにもそれらしく楽しい。
30年以上前のタウンホールのお客様が上品で、一寸前の日本と同じような拍手のタイミングが笑えます。
Paul Desumond & The Morern Jazz Quartet
1. Greensleeves
2. You Go to My Head
3. Blue Dove (La Paloma Azul)
4. Jesus Christ Superstar
5. Here's That Rainy Day
6. East of the Sun (And West of the Moon)
7. Bags' New Groove