Luca Manntza(p)とMax Ionata(ts)のコンビのアルバムは今人気で結構ありますが、Andy Gravish(tp)の入ったグループ“sound advice”のセカンド・アルバム、人気者になってどのような演奏でしょう。
50年、60年代のアメリカ、ハードバップへのオマージュが、現代イタリア・JAZZの動向みたいに思われがちですが、このアルバムそこを越えた安定したオリジナルです。
2曲目“mami”、ミュートのペットとテナーの作る世界はハード・バップとは関係なく、モダンなそしてNYとも違うJAZZを醸造した素敵なヨーロッパ(イタリア)ジャズなのです。
3曲目もこれは、ミュージシャンが作る独自の世界、強いピアノに安定したテナー、そこにミュートのペットがラインを作る、これって、全く独自のサウンド(各国似たことは起こってますが)ではないでしょうか。
その意味で、このLuca MannutzaとAndy Gravishのグループ、目が離せない思います。
4曲目、イオナータもグラヴィスもルッカもバップ・スケールに長けているので、流れはバップですが、これはとてもモダンな演奏、日本のあそこある模倣演奏との違いが、この曲にはっきりと出るのです。
5曲目、Gravishのペットはとてもストレートで爽やかです。グループでバップを演奏しようとすると、少しくすんだ感じが出てしまいますが、このグループ、とても軽やかにそこを転換しています。
ここでのルッカのピアノ・ソロ、真摯なフレーズがあるれているのです。
そして6曲目“Jungle Juice”はホレス・シルバーの曲、これはブルーノートのサウンドを思い出すしゃれた演奏。ここではもう一人のルッカのベースソロもグルービーです。
7曲目も感じは引続いて、イオナータのソロがが豪快で、形態はハードバップですが、それを超えた感じを受けるのです。
最後はイオナータがSSを吹く静かな終わり方。
the Round About / sound advice
Luca Mannutza (p)
Andy Gravish (tp, flh)
Max Ionata (ts,ss)
Max Bulgarelli (b)
Marcello Di Leonardo(ds)
1. Round About
2. Mami
3. Night Thoughts
4. Hi Fi
5. 21 Marzo
6. Jungle Juice
7. Turning Tables
8. Two Little Dogs