アルゼンチン・タンゴと電子を融合したチーム、ゴタン・プロジェクトを知って、とても驚いたのが2年ぐらい前でしょうか。
TANGOとJAZZが組み合わさったものが(それ以外スパニシュとかも)かなり好きで、このグループには本当に驚かされました。
私は知りませんが、クラブ・シーンというのがあるようで、そちらでは有名なのかも知れません。
新しいものをいつも気にかけていましたが、新作があるのを知ってもちろん即拾いました。6月始めぐらいでしょうか。なかなか記事をかけませんでしたが、これも記録したいアルバムです。
1曲目、全作の雰囲気を残す強い哀愁の中に、インストルメンツの迫力とエフェクトの効果を入れて、これは再び戻ってきたGOTANという感じです。
2曲目は、いつもの低い男性の声に、“石蹴り遊び”という題で、子供たちのコーラスが、最初違和感ありましたが、聞くうちにこれがまたいい。
3曲目、いつもの艶のある女性ヴォーカルは健在でうれしい、心がとろけるのです。
このグループが実はフランスで作られていることが、このセンスのベースでしょうか。
エレキ・ギターやベース、キィとギター、それにプログラミングしなが演奏する結構年もとってきた3人、ヴォーカルやバンドネオンの仲間を使って凄い音楽を作るのです。
4曲目のClistina Vilallongaが一つの魅力です。
5曲目はインスト、サッカーの中継みたいなサウンドはアルゼンチンだから、雰囲気が盛り上がって、「ゴ~~~~~~ル」と発するところ「ゴ~~~~~~タン」となるのです。
6曲目エレベのリズムが聞いた上にクリスティーナの声、それにバンドネオン、今日本にいるのですが、まるで異国の街角に迷い込んだような気になります。
もしかしてそれがGOTANの魅力なのかも知れません。
急にエレとタンゴが溶け合った不思議な街角に運ばれてしまうのです。
7曲目は男性ヴォーカル女性が絡む一曲、ジャケを良くみていただくとわかりますが、実は文字は女性の身体、エロチックなのです。
8曲目からは少し変わって、マカロニ・ウエスタンみたいな曲調にバンド・ネオンが重なる不思議な世界、南米に乾燥した西部の町があるような感じです。
9曲目もアメリカのカントリーが入った感じで、好みとしてはこちらでなく前作方向がすきですが、でもしょうがない、どんどん変わって欲しいグループなのです。
ですから10曲目は完全にカントリー・ロックがベースのタンゴなのです、ってあると思いますか。
11曲目は意外ととてもオーソドックスなタンゴ・ポップ、不思議な街角でこの音楽を聞いてみたい気持ちが募ります。異国は今の私には中継点でしかありませんが、このような音楽を聴くと、そこが出発ということもあるのではと思います。
12曲目、リスティーナのそんな歌声の聞きながら、不思議な町から新しい出発があるような不思議な世界に入ることが出来るのです。
TANGO 3.0 / GOTAN PROJECT
01 - Tango Square
02 - Rayuela
03 - Desilusión
04 - Peligro
05 - La Gloria (feat. Víctor Hugo Morales)
06 - Mil Millones
07 - Tu Misterio (feat. Melingo)
08 - De hombre a hombre
09 - El Mensajero
10 - Panamericana
11 - Érase una vez