JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

レスター・ヤング・コンプレックス Blues for PRES and TEDDY / Harry Allen

2012-01-10 21:42:45 | 聞いてますCDいいと思う


今年最初のアルバムにしようと買いにいった寺井尚子のリベルタンゴと一緒になんだか面白くなって買ったのがこれ、だから決めたのは去年最期のアルバムでした。

ハリー・アレンを買わなくなってどれぐらい経つのでしょう、顔は何度も見ているのに、ほとんど通過です。ですからスイングブロスなるレーベルもまるでしらない、ジャケをよんだら、BGMから独立した平川正芳氏が立ち上げたレーベルとのこと、私のアレン最期はこのBGMのボサノヴァ「Eu Nao Quero Dancar - I Won't Dance」だったとおもうからもう12年以上です。
年末にこのタイトルでこのジャケを見てしまったら、ここまでやるのかと逆に面白くなって買いました。
ご本尊とタイトルを分けるためにBlues forがついたのでしょう。
ハリー・アレンをほとんど聞かなかったけれど、考えてみればレスター・ヤングの方も余り得意ではなかったのを思い出しました。
ジャズを聴き始めの若造のころ、結構お年の方がレスター・ヤングが良いのですねと発言されているのを読んだりすると、どうもこちらは解らないので答えがない。
その頃には亡くなっているので、追っかけるわけでもなく、新しいものをドンドン聴くからそのまんまになってしまいました。
あの時代の巨匠たちの、アドリブを楽しんだ方にコンプレックスができていたのです。

でこのアルバム、ジャケも似せたプレスのアルバム「プレス・アンド・テディ」の曲6曲、収録順にならんで、間にスタンダードとオリジナル7曲演奏したものです。
アレンが久しぶりなら、プレスを思い出すのも久しぶり、較べることもできませんが、かなり楽しい。
1曲目から3曲目はプレスのアルバムの1曲目から3曲目、あんれプレスの吹き方ではないよな、あんれアレンってこんなブローをしたんだっけと無責任に楽しく聴きます。
1曲目、特にレスター・ヤングを意識したとは思えない、出だしの感じ似せて初めてアレンらしく吹いている感じです。
これはあんまりレスターヤングの奏法とか、アルバムを考えない方が良い。
3曲目“Louise”は気軽に乗って、こうゆう楽しみ方、実はあまりしてないと、ちょっと反省です。
4曲目“Stardust ”はゆったりと、これがまたリラックスできます。
5曲目が“On The Sunny Side Of The Street ”をちょっとアレンジして、このアルバムプレスに収録されている曲より、挟まれたスタンダードのほうが伸びやかで良い感じでないでしょうか。
ハリー・アレン、簡単なように吹いているように聴こえるけれど、これがアレンの実力なんでしょうね。
レスター・ヤングのスタンダードと並べて、現代的に、でもテナー・サックスの癒すような楽しさを伝えているのです。
でもレスター・ヤングが本当はどうだったかは解らないままで、よく知らないコンプレックスは残ります。

Blues for PRES and TEDDY / Harry Allen

Harry Allen (ts)
Bill Charlap (p)
Peter Washington (b)
Dennis Mackrell (ds)

1 All Of Me
2 Prisoner Of Love
3 Louise
4 Stardust
5 On The Sunny Side Of The Street
6 Love Me Or Leave Me
7 I Didn't Know What Time It Was
8 Taking A Chance On Love
9 I'm Confessin'
10 Almost Like Being In Love
11 ( Our ) Love Is Here To Stay
12 Blues For Pres And Teddy
13 There Will Never Be Another You
コメント
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