JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

世にも奇妙なマラソン大会  高野秀行著

2012-01-25 22:03:08 | 


早稲田大学探検のときに行った探検を書いた「幻の怪獣・ムベンベを追え」がデヴュー作となった高野秀行氏、マイクつながりで3っ目の記事です。
図書館で発見すると必ず借りる作家、ご存知の方も多いですが、この高野氏の義理のお兄さんがマイク・ノックさんです。

今度の本は昨年出版されたもので、本の雑誌に掲載された3編と書き下ろしが一遍、メインになるマラソン大会は西サハラの難民キャンプで行われるマラソン大会参加の記録です。
今までに一番長く走ったのが15Km、それも1回、それが砂漠のど真ん中、サハラでフルマラソンをしようと、テーマが真っ先に走り出す氏の奮闘記です。
高野氏が凄いことは、一体その冒険にどれほどの意味を見出せるのか、何でこのようなことをと思いながら、そしてその不条理も充分に理解したうえで、ついにはその行為に実を作って行くことです。
大好きな冒険ものだからもありますが、高野氏のもう一つの魅力はとても解り易い文章、氏の本を読むと、その表現力に憧れを感じます。

この本ではそのほかにアジア・アフリカ奇譚集のふしぎな話があって、このまえ読んだ「ノンフィクション作家がおばけに会ったら」と同じように連なっています。人づてにの話は除外すりにしても、オクサンと二人でタイで体験した話「IT」はそのまま、この前の本に連なってこれも面白い事だと思います。

マイクのライブ会場で、残念ながらすれ違ってしまった高野氏ですが、ファンで会ったライターがまさか紹介いただける方だったとは、世にも奇妙なとは思いませんが、結構ヘッと思う連なりと思うのです。




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