JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ビリー・ストレイホーン・コンプレックス Passion Flower / Fred Harsch

2012-01-12 22:10:36 | 聞いてますCDいいと思う


若い頃はレスター・ヤングを凄く良いという人に、コンプレックスを持ったなどと書いて、解決をはかりました。
コンプレックスと考えたら、もう一人思い浮かびました。
その人はビリー・ストレイホーン、デユーク・エリントン楽団のアレンジャー、作曲家、多くの曲を聞いていますが、どうもピッタリこない、それで昨日に続いて助っ人をよんで解決です。
その助っ人がフレッド・ハーシュです。彼のアルバムはだいぶそろったので、最近ではいつも探しているとう状態ではなくなりましたが、これは昨年末に出会った1995年録音のアルバムで、
ビリー・ストレイホーンの曲を、ソロ、トリオ、ストリングス・オーケストラなどで演奏しています。

1曲目はピアノ・ソロ、これが美しい“Lotus Blossom”ってこんなにきれいだったけ、しずやかで慈しみ深い女性が座っているよう、フレッド・ハーシュのおかげでしょう。
2曲目はストリングス入りでちょっと甘い感じ。
3曲目、トリオ演奏は“アッパー・マンハッタン・メディカル・グループ”という変なタイトルで、私ストレイホーンが苦手なのは、英語をペラペラしゃべれれて、それが解らない感じに少しにています。
4曲目はピアノ・ソロでこれはこれで美しいけれど、なんかコード進行を決めてそれで出来上がりみたいに思うときがあるのです。
6曲目は男性ヴォーカル入り、Andy Bey は初めてですが、このとき既に54才の人でジョニー・ハートマン風の甘い声で恋の歌。
9曲目が“Ballad For Very Tired And Very Sad Lotus-Eaters”というなんとも良く解らない題名の曲で、ところがこれが美しい、ハーシュのシングルトーンとハーモニーがそれぞれ空中を漂っているように感じます。

このアルバムの録音が1995年、とても素晴らしいアルバム「Point In Time」の次ですので、このころが一番充実していたような感じです。

ビリー・ストレイホーンが解るようになったかというと、そっちは答えることができませんが、この曲美しいと思うためには演奏が大切ということはわかりました。


Passion Flower / Fred Harsch

Fred Hersch (p)
Drew Gress (b,2,3,5,7,9,11,12)
Tom Rainey (ds,2,3,5,7,9,11,12)
Andy Bey (vo,6)
Nurit Tilles (p,7)
String Orchestra

1. Lotus Blossom
2. Day Dream
3. U.M.M.G. (Upper Manhattan Medical Group)
4. Pretty Girl (The Star Crossed Lovers)
5. Rain Check
6. Something To Live for
7. Lament For An Orchid (Absinthe
8. Elf (Isfahan)
9. Ballad For Very Tired And Very Sad Lotus-Eaters
10. Tonk
11. Passion Flower
12. Lush Life

コメント (2)
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