マイク・ノックのフォースウエーの43年前のデヴューアルバムが初CD化されて出たことは、とても懐かしく嬉しい。同時にこのバンドの最期の録音、モントルーフェスティバルでのライブ・アルバムも販売されました。
私はこのアルバムを持っていませんでしたし、聞いたかどうかも記憶にない。999円なので、もちろん買いましたが、日本のジャズ・ファンで、このアルバムを買う人が何人いるか、とても気になります。
感覚で物を言いますが、日本でジャズを聴く人でマイク・ノックを知っている人が5割から6割、フォースウエーを知っている人はその中で3割、このアルバムを買おうと思う人はその中で2割と想定すると3.8%、日本人が100人のジャズ・ファンだったら4人がこのアルバムを買うことになります。多いかな?実際何枚売れたのか発表して欲しい。
1曲目はジャズ・ロックの得意のリズム、私としては一番フォースウェーらしい。アドリブは今でもフレッシュです。
2曲目はアブストラクト、アブストラクトって言葉を最近はほとんど使わなくなったような気がするけど、聞かなくなったというほうがいいのかも知れません。
3曲目も途中から激しく、ライブだから、そこらへんがよりフリーなのでしょう。
4曲目のエレピ、聴いていると音と鳴らし方、キースとデジョネットのデュオ“ルータ・アンド・ダイチャ”を思い出させます。ってキースのアルバムが1971年だから、あの演奏の元は案外ここら辺にあるのかも知れません。
5曲目がこのステージのハイライトのような演奏、激しいマイク、うねるようなホワイトのバイオリン、マックルーアのエレベのソロがあって嬉しい。マックルーアのエレベのソロってもしかしたら最初で最期で聞くかもしれません。
次の曲に切れ目無く続いて終わりますが、42年前のステージ、初めて聞くことが不思議、余り時間のたってないような、はたまた間が抜け落ちたような不思議な感覚です。
そうか、玉手箱開けちゃった感じかも。
WERWOLF / THE FORTH WAY
MIKE NOCK fender rhodes el-P
RON McCLURE el-b
MICHEL WHITE el-violin
EDDIE MARSHAL drums
1970 The Montreaux Festival
1 Brown Rice
2 Colours
3 Werwolf
4 Terra Del Fuego
5 Nesoteric Circle
6 Spacefunk