
キース・ジャレットの来日公演も毎年のことのようになってきて、去年は5月28日、今年は昨日と11日、来年も決まっていて、東京は5月6,9,15日、結成30年のスタンダード・トリオです。
今年はネット販売時間に接続したから前から15列め、販売すぐに売り切れてたからまあ良い席でした。
今年は連休最後の日、渋谷のショップをのぞいて新譜と廉価BOXものを一つづつ買って、オクサンと待ち合わせ、昨年覚えたオーチャードの前にあるおそばやさんで準備運動です。
去年食べた果物みたいななすはなかったけれど、今年はこんなのがありました。山形の漬け物「ぺそら漬け」と言うそうで、あてにはぴったりです。

後は白魚の唐揚げ

砂肝とおろしの和え

そしてへぎそばをいただいて会場には6時半到着です。
ちょっと探し人もあったので、周りをみわたすと、空席は多分突然こられなくなったのだろう幾つかだけで、7時になると、いつもはよりスッとキースが登場しましsた。
キースのソロは昨年のRIOがあるから、今回は多分それに準じた演奏だろうと想像できます。
1st
1曲目、RIOと同じようにフリーなインプロ、であっという間に温度間があがって凄い集中力です。
2曲目は現代音楽風、メロディとハーモニーを紡ぐ旅がはじまります。
3曲目は得意のスパニシュ風、
4曲目が美しい、春のイタリア、午後の柔らかな日差しの様
5曲目は早いパッセージのブルースの感じの曲
6曲目は協会でこの演奏をしたら、愛の手がそこら中から入るような演奏、
全部で40分ぐらいで1st終了、20分の休憩はワインを一杯、で立ち話。
2nd
1曲目、叙情詩の様に始まりました。これも春の朧のようで、この明るさを増しているのが、最近のキースの感じです。
2曲目現代音楽風、低くうねるような低音の音数が凄い
3曲目はフッとスタンダードが顔を出すようなハーモニー
4曲目、ビル・エバンスを思い出すようなバラッド
5曲目も美しイタリアの曲の良い、会場中が静まりかえって、一人一人流れをかみしめているのが解ります。
そして割れんばかりの拍手で2nd終了しました。
アンコールは3曲
最初は初めて聴く感じで、映画音楽みたいです。
2曲目はラグをいれた短めの曲。
3曲目もとても美しい賛歌のようで、この演奏でこの日のコンサートが満たされた気持ちで終わりました。
ぞろぞろと出口に向かいますが、キースの会場で何度か会った人はいないのか、アンコールの曲名書いてないかなどと観に行ったりしていたら、人混みがだいぶはけたあと出会いました。
調律師のTさんと二人降りてきて、オーストラリアの友人と再会したのか4人でおしゃべり始めました。
話はつきなそうなので、合図をして帰ろうととするとあわててこちらにきました。
3階で見ていたそうで、ちょっと握手しただけでしたが、キースの会場で会った人が続きました。
この人とは最初にキースのコンサートで声をかけ、次のキースの時も休憩時間に横にたっていたのです。
会うたびに彼の状況は変わっていくのですが、どんどんとたくましくなっていることを実感できて、キースともうひとつの満足をもって帰ってきました。
追記
行った人は解るけれど、2ndの始まる前に、曲の余韻を乱すような声や拍手は遠慮するようにと演奏者からお願いがあったと放送があった。
1st1曲目から終局とともにだみ声の掛け声があり、困ったものだとおもいながら、ぎりぎり許されるかなと思っていたところだった。
ライブでの声の掛け方は、かなり蒸すかしい、ましてやコンサートなどはよほどのタイミングがわかっていないと周りがしらけることをわからないファンがいるのは、半分あきらめている。
(寺井尚子のライブで、真っ先に声上げるのが仕事みたいに思っているファンがいるように思う。)
それを注意するアナウスが2度つづけてあり、共感の拍手につつまれた。(ただRIOを聴いてもわかりますが、日本の聴衆はおとなしい)
だから2nd拍手のタイミングがぎこちなくスタートしたのであるが(こちらはタイミングは充分承知、音が空を漂った後消え、その一呼吸後に拍手するのが当たり前)そのことが、逆に2ndの4曲目、5曲目の素晴らしさ、緊張感につながったと思っています。
感動を伝えるには、演奏後のスタンディング・オベーションが一番よいとおもうのですが、そこらへんも表現へたですね。キースの場合は何度もでてきますが、ころをみて必ず立って素晴らしさを賞賛します。
ライブで声をあげたい人は、充分タイミングを図ってください、掛け声は素晴らしい効果があるのです。ただタイミング、昨日の人は失敗だったのです。
(書き出したらこのことについてもう少しまとめてみたくなりました。いつかまた)