JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

高級フリー料理 YES ORNETTE! / Jean-Paul Celea

2012-12-17 21:55:48 | 聞いてますCDおすすめ


ジャン・ポール・セリア、ウォルフガング・ライジンガー、デイヴ・リーブマンの3人の変則トリオのラベル・ブリュのアルバムが気に入って2枚目を見つけたばかりだけれど、検索していたら、なんとリーブマンにかわって大好きなエミール・パリシャンが入ったアルバムが出ているのを見つけて、年内に聞いておこうとあわてて頼んだ。
このアルバム12曲目以外はすべてオーネット・コールマンの作曲、生半可じゃすまないような気がします。
オーネット・コールマンといえば、私には燦然と輝くゴールデン・サークルのデヴィッド・アイゼンソンとチャールズ・モフェットのトリオがあるわけで、こっちもきっとそのトリオを意識しているだろうと想像が膨らみます。
きっとセリアって人がオーネットを大好きなのでしょうね。ジャケ自体も“ORNETTE”を基にしているし、アッ、タイトルもだった。



1曲目、ベースとソプラノの見事なユニゾンから始まる音楽は間を自在に使ったゴールデン・サークルを思い出させます。
3曲目見事なインタープレー、ベースの間合いが素晴らしい、4曲目はベースとドラムスのデュオ、ベースのセリアのアルバムだと解ります。
でも選ばれたエミール・パリジャンも凄い、5曲目パリジャンらしい吹き出し、後半の急流のようなアドリブすばらしい、この演奏が気に入りました。
6曲目は“Lonly Woman”をスローなテンポで、段々と深みにはまっていくような悲しい雰囲気がドラマみたいです。
8曲目ソプラノ、ベース、ドラムスがフリーなインプロビゼーション繰り広げるますが、乱れなどもうとうない演奏、そんなものありませんが高級な料理を食べているよう、高級フリー料理です。
10曲目パリシャンが和楽器のような不思議な音をハーモニックに吹いて、こうゆうのライブで観てみたい、今一番日本に来て欲しい人です。
最後はセリアのオリジナル、スケールの大きなベース・ソロ、実に見事なアルバムでした。

今年のうちに記事に出来てよかった。理由はお察し通りです。

YES ORNETTE! / Jean-Paul Celea

Jean-Paul Celea (b)
Emile Parisien (ss)
Wolfgang Reisinger (ds)

1 Fixed Goal
2 Researching has no Limits
3 Happy House
4 Sex is for woman
5 Homogeneous Emotions
6 Lonely Woman
7 Latin Genetics
8 Pointe Dancing
9 Three Ways to One
10 Allotropes, Elements Different forms or Same
11 Semantic Expressions
12 Cosy Penty
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする