謎の独立国家 ソマリランド 高野秀行 著
そして海賊国家プラトランドと戦国南部ソマリア
スティーヴ・キングの大長編を図書館の期限内に読み切ることをあきらめて文庫本を読み始めたら3冊目になってどうもページが進まない。硬質な文体と内容も上手く受け入れられない。一寸困ったなとおもっていたら読みたくて予約して1年近くも待った本がまた2冊同時に順番になってしまった。
なんて間が悪いのだろうと呪いながらも2冊とも捨てられないのでまずは1ッ冊、とりあえず頑張って読むことにした。
それがこの本、500ページ以上だからきつい300ページぐらいでいいのに。
著者の高野氏は早大探検部の出身で昔からのファンだけれど、私にとってはマイク・ノックの義理の弟としての位置づけの方が強くなった。この人の本は基本的には借りて読むこちのしているのだ。
アフリカにソマリランドという国があるらしい。危ない国ソマリアはしっていたけれど、どうやらとても危険の少ない国のようでそこら辺を理解するために高野氏はこの国に行きこの本になった。
でも読みたいのはもう一冊の方が上だから留め置き期限で残念ながらこの本は断念、ちょっとだけソマリランドがわかった程度、そのちょっとだけ。
それにしても、思ったことは何でも瞬時に言わないと気が済まず、しかも口に出せば一瞬で満足するようだ。
ソマリ人の傲慢さ、荒っぽさ、エゴイストぶりは、思考と行動の極端なまでの速さや社会の自由さと同根であることに私たちは築いていた。
ソマリ人は根っからの遊牧民なのだ。稲や小麦が育つのを辛抱強く待つ農民とちがい、半砂漠に暮らす遊牧民は乏しい草と水が今どこにあるか、瞬時に判断して家畜をつれて移動しなければならない。基本的に一人か一家族で動くから、自分が主張しなければ誰も守ってくれない。