ジョン・コルトレーンを聴くのは年に数回だけど、都市の最後はコルトレーンというのが決まりになりつつある。しかし年末まで待っていられない事態になった。
ニューヨーク公共図書館で発見された音源がインパルスから発売された。エリック・ドルフィーを加えたクインテットのヴィレッジ・ゲートでのライヴ演奏、これは今年の一番の発掘に間違いない。
おなじみの” My Favorite Things”をドルフィーのフルートから聞く喜び、そしてコルトレーンの熱いソプラノと多くのフェバリット・シングスのまた一つの開園が残った。
2曲目はドルフィーのバスクラの長いソロからコルトレーンのソプラノへ、タイナーのソロが若々しいし、エルビンはやっぱりエルヴィンだという太鼓。
アトランテックを離れ、インパルスに移籍、ジミー・ギャレソンが入る前の、それでもタイナーとエルヴィンのいるあのカルテットの誕生直前の貴重な録音。
3曲目” Impressions”はいきなりコルトレーンのソプラノ強烈フレージングで始まって、今度は後にドルフィーのアルトとタイナーのソロ。
4曲目は”Greensleeves”もトレーンのソプラノがフェード・インするかたり、こn録音、8月ほぼ1か月のヴィレッジ・ゲイトでのライヴからのものだから、発見された音源はかなり長いものなのかもしれない。
そして最後が22分におよぶ”Africa”。このライヴの3か月前、エリック・ドルフィーによるブラス編曲でアルバム録音がされた曲。ここではギャレソンとは行き方の違うベース・ソロそしてエルヴィンのソロ。
演奏内容と歴史的な価値など考えると、評価の必要性自体がなくなるアルバムではないかと思う。
EVENINGS AT THE VILLAGE GATE / JHON COLTYANE WITH ERIC DOLPHY
John Coltrane(ss,ts)
Eric Dolphy(b-cl,as,fl)
McCoy Tyner(p)
Reggie Workman(b)
Art Davis(b)
Elvin Jones(ds)
1961年8月 VILLAGE GATE NY
1. My Favorite Things
2. When Lights Are Low
3. Impressions
4. Greensleeves
5. Africa