ベリングキャットとは著者エリオット・ヒギンズが作った調査報道ユニットのことである。
ネット上で仲間をつのり、ネット上にあるあらゆる情報を精査してゆき、嘘の暴いてゆく。
著者のことの紹介があるので映しておくと、「オープンソース調査集団として何度も表彰された〈ベリングキャット〉の創設者。カリフォルニア大学バークレー校の〈ヒューマン・ライツ・センター〉の研究員で国際刑事裁判所の技術顧問委員会のメンバーでもある。2019年『プロスペクト』誌によって世界最高の思想家50人の一人に選ばれた。」
内容はシリアのアサド政権の嘘から、〈マレーシア航空17便〉撃墜事件のロシア嘘の解明過程、ロシヤによりる毒殺未遂事件の解明などが克明に描かれている。内容がが細かいので飛ばし読みのところもあるけれど、唖然とする内容であった。
マレーシア航空便の章では、クレムリンの情報操作の方法として「4Ð法」があるという。それはDisniss(否定)、Distort(歪曲)、Distract(目くらまし)、Dismay(恐怖)を活用しているとされ詳しくその事実が書かれている。なんとまさに今もプーチンがこの手法を使っていることが判る。
パソコン1つの連携で世界に正確なものを明らかにしていくことに敬意を表したい。