JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

違っていると思うけど Breathspoken / Nils Vinding

2008-05-21 20:53:10 | 聞いてますCDいいと思う




トリオ3人の名前を冠したアルバムですが、全曲作曲し、プロデューサーも兼ねる
Nils Vindingが主体で、そのリーダーだけを知らないアルバムです。
1968年コペンハーゲン生まれのドラマーはアレックス・リールやP・アースキンに師事した人で、ピアノを弾いているThomas Clausenなどと演奏してきているようです。ただしアルバムはありません。
Thomas Clausenの静かな澄んだ空気の中にいるような雰囲気でアルバムは始まります。
ところがどうも聴き進むうちにしっくり来ません。
曲を聴いていていいと思ったのですが、記事にしようとするとすると違和感があってまとまりません。
聴いている音楽と参考にしたデータが一致しないのです。
悩んでいるとどうも曲順の表示がおかしい。
ネット上にある販売場所“HMV”や“CATFISH RECORDS”“VENTO AZUL”は曲順は下記のように表示しています。

1 Senga
2 Swinck
3 Trembling
4 Anakron
5 Ballade
6 Breathspoken
7 The Valley
8 Take
9 Rumbled

それをベースに記事を書き始めたのですがどうも辻褄が合いません。2曲目3曲目ぐらいがおかしな感じなのです。
ちなみにジャケ裏の表示は曲順の表示が無いこのようなものです。



ネット表示の曲順に従って聴くときちんと曲が頭に入りません。
おかしいので検索を続けるとdiskunionの曲順表示は別のものになっていていました。

1 SENGA
2 THE VALLEY
3 ANAKRON
4 SWINCK
5 BALLADE
6 TAKE
7 TREMBLING
8 BREATHSPOKEN
9 RUMBLED

ところがこれも曲の長さで間違っていまだおかしい。3曲目で表示されているANAKRONが12分近い曲で2曲目ですが、間違えるのはCDレコーダーにデジタル表示される2曲目が、6分過ぎると3曲目の表示に変わるります。曲調はその後も同じで、表示だけが変わってしまう様に思います。そして次の曲に移っても表示はそのまま、3曲目が終わるまで同じ表示で続きます。ここら辺が混乱の原因です。
ですから私の考える曲順はこのようになり一番マッチしているように思うのです。

1 SENGA
2 ANAKRON
3 THE VALLEY
4 WINCK
5 BALLADE
6 TAKE
7 TREMBLING
8 BREATHSPOKEN
9 RUMBLED

ネット上の曲順紹介の間違いと、実際のCDデジタル信号が間違っているように私は思うのですが、勘違いでしょうか。
ただ自分なりの順番で聴くとやっとこのアルバムがしくっり感じるようになりました。

2曲目は12分を超える、高い弦の音が効果としてなっていて、太古の空気の中にいるような、静かでゆっくりした変化をみているような曲です。
3曲目は現代に戻り、ベースの音も深いしピアノの音がとても明晰です。
ベースを弾いているのはArild Andersenで、最近はとてもオーソドックスに感じて好きになっている人ですが、4曲目ではうなり声を上げながらの力強いソロです。
とてもピアノとベースが効いているのですが、作曲者が同一なので、どうしても曲調が似てきてしまう、そうなると演奏も、特にドラムスがおなじように聞こえてしまいます。4曲目後ぐらいからその前の混乱が影響して曲の独自性が解らなくなっていす。
それで感じていたのがドラムスがシンバルを多用しその残響が続いてリズムが少し軽く、バスドラのドンという強い響きが欲しい感じです。
そう思っていると8曲目タイトル曲“BREATHSPOKEN”ではグルービーなピアノとベースにリズムがはっきりしていてとても感じです。
9曲目ピアノとベースが美しい、良い曲だと思っていたら二人のデュオでした。
ということで、最初に混乱して書いた記事に追記しながらかきました。
ピアノとベースはすばらしいのですが、しっくりしないところはが残りました。
ストップウォッチ片手に聴いてくれる人がいるといいのですが。

もしかしたら、どうでも良い話なので、結論としてThomas ClausenとArild Amdersenがとても良かったということにしてください。


Breathspoken /

Nils Vinding (ds)
Thomas Clausen (p)
Arild Andersen (b)

1 SENGA
2 ANAKRON
3 THE VALLEY
4 WINCK
5 BALLADE
6 TAKE
7 TREMBLING
8 BREATHSPOKEN
9 RUMBLED
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新緑に溶けて LOVE IS REAL / Ulf Wakenius

2008-05-20 18:07:39 | 聞いてますCDおすすめ


出来たらラーソ・ダニエルソンがベースを演奏する、ラース・ヤンソンの新譜が出ないかと思っているとこんなアルバムが出たので驚きました。下記にありますが、Ulfのリーダーアルバムで、なお且つエスビョルン・スヴェンソンの曲集、Till BronnerやPaolo Fresuも吹いているという反則みたいな、ちょっとあわてるような感じです。
そして1曲目の美しいこと、不安定と美しさが、見事に融和しています。ちょっと技量が出すぎでしょうか。
ダニエルソンのベースラインだけでESTのエッセンスが抽出されたような、原曲より幻想的な仕上がりです。バックのエレキがうまい具合にエフェクト感をつけて,ペットはここはTill Bronnerで良いフレーズです。
2曲目,E.S.Tの雰囲気をとても良く捕らえピアノエフェクトなしで表現していることが面白い、凝ったサウンドで最後のエレキギターは息子さんでしょうか。
素材のE.S.Tに対しての表現は山ほど考えられる気がします、3曲目では,メロディーをオーソドックス、カントリー風、生ギターの良さをだした好編曲です。
4曲目“Tuesday Wonderland”はストリング・カルテットを入れた格調高いアレンジでダニエルソンのアルコ、正確さは凄い。
そのダニエルソンのピッチカートから入り、ラース・ヤンセンの美しい音色でピアノを弾く大好きな曲です。
あまりにぴったりしすぎて、演奏してないよう様に感じる、見事はまったピアノとギター。
新緑の山道を車で走っています。重なり合う緑のなか、中を走るこちらもそこに解け込むような、感じです。この曲や次の6曲目こちらも溶け込んでしまいます。
7曲目ヤンソンがピアノを弾いていることを気が付かない。うますぎて気が付きません。トロンボーンのNils Landgrenはアルバムによって好みがバラツキますが、ここではダニエルソンのファンキータッチのベースラインにのってクルセイダースをおもいだしました。
9曲目、ここではMortinLundのドラムスが浮かび上がってきて、ランソンのピアノもライブのように乗った感じです。スヴェイソン曲集のピアノを弾くのにラース・ヤンソンは最高人選です。
11曲目Fresuがミュートで参加、ストリングカルテットと一緒になたて、スケールが大きな演奏でドラマチックな終演です。
ESTの曲集ならば、ESTを聴けば良いのではと言えないことはありません。
ESTの刺激性はありませんし、おとなしいと言えばおとなしい。
そんな中でどこかに答えはないかと聴き直してみました。
そして私には1曲目、Ulf Wakeniusのアコーステック弦の作るメロディと音がその答えのような気がします。とてもソフトでいて、しみるようなメロディはUlfのアコの世界、ここにこのアルバムの独自性と美しさを感じます。

LOVE IS REAL / Ulf Wakenius

        Ulf Wakenius(g)
Lars Danielsson(b,cello,effect)
Lars Jansson(p)
Morten Lund(ds,caron,per)
radio.string.quartet.vienna:
Bernie Mallinger(vln)
Johannes Dickbauer(vln)
Cynthia Liao(vla)
Asja Valcic(cello)
Special Guests:
Till Bronner(tp on 1)
Paolo Fresu(tp on 11)
Nils Landgren(tb on 7)
Eric Wakenius(el-g on 2)


1 Seven Days Of Falling
2 Dodge The Dodo
3 Believe,Beleft,Below(Love Is Real)
4 Tuesday Wonderland
5 Elevation Of Love
6 Pavane "Thoughts Of A Septuagenarian"
7 Good Morning Susie Soho
8 Eighthundred Streets By Feet
9 When God Created The Coffeebreak
10 Shining On You
11 Viaticum



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キース・ジャレットの回廊で

2008-05-18 16:42:23 | サポート中、ライブ
キース・ジャレットのソロ・コンサートに行ってきました。

2007年4月30日の東京文化会館から約1年、2004年4月27日厚生年金会館のソロより4年、2001年4月23日のオーチャードより7年のキースです。
どうして覚えているかというと、キースのチケットは私の手帳の中でお守りになっているのです。
ハクエイから感想聞かせてといわれていましたが、そんな恐ろしいこと出来ないといってあります。ですから感想というより軽いご報告程度を残します。
渋谷東急本店前の人気のパン屋さん“VIRON”でパンを買ってオーチャードの中でワインを飲みながら開演を待ちます。
席はなんと前から4列目ピアノの後方60度、鍵盤の両手が見えるベストポジションです。(いつも良い席で本当にありがたい)
Keith Jarrett の今年のコンサート、演奏は全体的に調和した感じで統一されたイメージ、1部が終わって奥さんも会場であった奥さんの友達も、寄せて返す浪波打ち際でのイメージ、穏やかで映像的と感じたようです。
1部のイメージですが、私はゆったりとした移り変わりを見ているような、回廊にいるイメージ、キースの回廊を巡るというのが今回の印象です。
2曲目は童謡“赤とんぼ”みたいな、優しい曲で、ピアノの中に向かって歌いながら弾くのが美しい。
2部の長い曲、クラシカルな曲調で始まり、途中同じところを回るような、ちょっとだれたかと思うと、弾きながらピアノの蓋を2度ほど閉じたりして笑いを誘います。その後、又素晴らしい集中力、圧倒的なテクニック、溢れ出る音の流れ、新たに、これほどと驚くような演奏です。この日の圧巻となりました。
とても集中していて,イメージを変えながらも一貫した調子、従来のコンサートのようにフリーインプロビゼーションと、情緒的な美旋律が交互に演奏されるというよりか、それの中間で統一されたとても自由なスタンダードみたいにかんじました。
だからアンコールで演奏されたラグタイム的な曲とかブギ的な2曲が本来乗るところ、一番はなれた演奏だったような、その統一感にとても充実したコンサートでした。
大きくお知らせすることではありませんが、事件が二つ。
アンコール1曲目が終わると客席私の後方を険しい顔で指差して退場しました。
再び現れたキースは演奏中キースにカメラをたいた人間がいてとても迷惑と指摘、会場も氷付いた時でした。すぐにアンコール2曲目ブギ調の曲を弾いてくれましたが、こちらは楽しめない状態になってしまいました。
そのような人間がキースのコンサートに来ることがさびしい、なんと迷惑な人でしょう。
アンコール3曲目がスタンダードでしょう(曲目はわからない)とても美しい曲で曲並びから言うとこれが最後という感じでした。ここでスタンディングオベーション、キースに感謝を表します。
と再度4回目のアンコールにこたえてラグ風演奏です。何度もステージに戻ってくるキースにお礼と又会いたいというエールをおくりました。
なんとその後5回目のアンコール、そこで大きな声で言えない事件が起きました。
美しいスタンダード3音ぐらい弾くと突然ストップ、出だしコードを違えたか「間違えた」とコメント、弾きなおし(貴重な体験です)会場はとても和やかな雰囲気になりました。
その後の演奏は深く深く人の心を慈しむ素敵な演奏になりました。
嫌なこともあったコンサートですが、キース自体の集中力は抜群で、ソロの展開も創造的で統一感があり、テクも又一段と見せられたような、まだまだキースの新しい面が見れたコンサートでした。

さて次の生は我がハクエイ君です。
関西方面のスケジュールわかりましたので報告します。
お近くの方ぜひ応援してあげてください。
キースファンには絶対お薦めの、キース大好きのハクエイです。

●6/24(火)京都RAG http://www.ragnet.co.jp/
京都市中京区木屋町通三条上ル 京都エンパイヤビル5F ※問合せ先/TEL:075-241-0446   
前売り 3,000円 当日 3,500円  ※学割 2,500円 
開場18:30/開演19:30×2set. (入替無)

●6/25(水)大阪Mister Kellys http://www.misterkellys.co.jp/
大阪市北区曽根崎新地2-4-1ホテルビスタプレミオ堂島1F TEL:06-6342-5821
前売り3,800円 当日4,300円 
開場18:30/開演19:30×2set. (入替無)

●6/26(木)広島JIVE http://www.livecafejive.jp/
広島市中区薬研堀2-13  TEL:082-246-2949 
前売り3,500円 当日4,000円  
開場19:00/開演20:00×1set. (入替無)

●6/28(土)下関BILLIE  http://billie.jp/
下関市一の宮本町2丁目2-22 (住乃江Kitchen・Gallery地下1階) 
TEL:0832-63-6555
LIVE:4,500円/LIVE+DINNER:6,000円
開場18:00/開演19:00×2set. (入替無)

●6/29(日)倉敷クッキージャー  http://cookiejar.jp/
岡山県倉敷市老松町4-7-9 TEL:086-425-9901   
前売り 3,500円 当日4,000円 
開場18:30/開演19:30×2set. (入替無)

●7/1(火)名古屋Blue Note  http://www.nagoya-bluenote.com/
名古屋市中区錦3-22-20 マナハウスB2F   TEL:052-961-6311  ミュージックチャージ 5,500円
【1部】17:30 18:30~ 【2部】20:30 21:15~

●7/2(水)東京BLUES ALLEY JAPAN  http://www.bluesalley.co.jp/
目黒区目黒1-3-14 ホテルウィングインターナショナル目黒B1  
※予約受付センター/TEL:03-5740-6041
テーブル席、前売り(指定) 4,000円 当日券 4,500 円(税込)
開場:18:00 開演:19:30~×2set. (入替無)






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キース前

2008-05-17 16:21:51 | その他
本日2008年5月17日、渋谷オーチャードホールでキース・ジャレットのSOLOコンサートが行なわれる。
おかげさまで前から9列目良いポジションの席が手にはいりました。
心置きなく楽しむために、一つしてないことを残りごとを片付けなければいけません。
私の母親へ母の日のお祝いをしていません。プレゼントを持って奥さんと二人、フラワーセンターに花を見に行こうとでかけました。
ところが自動車専用道路が事故で途中1時間以上立ち往生、幸先の悪いスタートとなってしまいました。
大船のフラワーセンターはあきらめて、森戸海岸の道端の花で我慢してもらいました。





亡父が好きだった中華レストランで食事をして、買い物などして帰ってきました。
さあ、神様良いコンサートを与えてください。

昨日本屋へ行ったら、SwingJournal誌の増刊号がありました。SJ誌は年に2冊だけ買うのですが、久しぶりに増刊号をかいました。
元スイングジャーナルの編集長児山紀芳氏の過っての取材ノートを編集したもので、“ビル・エバンスの質素な生活”とか“リターン・トゥ・フォー・エバー結成前夜”とか50題ぐらいあって、決して宣伝するわけではありませんが、SJ誌の一番出せる実力が本になった形で認めざるえまっせん。



読みたいけど、読む暇は今はなし、これ持ってキースに行ったらかなり恥ずかしいと思う。
さて着替えて出て行く時間になりました。
もう一度良いコンサートを祈ります。
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清潔な関係  BACK TO BACH / Mad Vinding

2008-05-16 21:40:10 | 聞いてますCDいいと思う


何をとっかかりとしてJAZZを聴き始めたかは、遙か昔の話なので覚えていませんが、「テイクファイブ」や「ワークソング」「キャット」がヒットしたからではないでしょうか。
そのころとても馴染みやすかったのが、バッハの音楽をJAZZにした「ジャズ・セバスチャン・バッハ」(スウィングル・シンガース)や「プレー・バッハ」(ジャック・ルーシェ)でLPを持っていましたが、一時期小馬鹿にして人に上げてしまいました。(SSはCD中古で拾いました)
その後もバッハとJAZZの関係はずっと続いていて、バッハ好きだったので引き続き楽しんできました。
オイゲン・キケロやMJQ、ジョン・ルイスのピアノソロなんかがありますし、サラ・ヴォーンは“ラバース・コンチェルト”で歌ってました。
ロン・カーターがソロした恐ろしいアルバムもありましたが、ジョン・ルイス当たりを最後に聴いていません。
最近のアルバムで聴いていないのですが、ケニー・バロンとR・カーター、L・ナシュ、ステファン・ハリスでバッハを演奏しているのが2002年にあるのが気になります。
バッハをジャズにしたものは、バッハをどのように崩すかでおもしろかったり、なんだかなと思ったり、どちらにしても一線を超えた関係を意識しないわけにはいきません。
「そんなに崩しちゃイヤッ。」とか「どーだ良いだろう。」とか、一線を越えた関係を意識しなければなりません。そんな境界意識に少し疲れてきて、ここのところ離れていましたが、久しぶりに「BACK TO BACH」です。
デンマークのJAZZベースの重鎮Mads Vindingと同じくデンマークのクラシックのピアニストPoul rosenbaumのデュエットでバッハの曲を演奏しています。
Poul rosenbaumのピアノはクラシックの音だしで、タイムもアクセントもクラシックそのもの、何も変わらぬバッハそのものです。そしてVindingは音もアクセントもJAZZそのもの、Vindingを聴きたくて拾ったのでこれは変にピアノがJAZZによってこないですっきりと聴けます。
平均律クラヴィアやフランス組曲、カンタータなど幾つかは知っている曲が流れて最後は「種よ人の望みの喜びよ」と言うJAZZマンも良くやるカンタータで終わります。
Vindingを追っているとJAZZ、rosenbaumを聴いているとクラシック、二つが背反しているかと言うとそのようなことはまるでありません。寄り添いながら、相手の場所に入って影響を与えない、それでいながら二人でいることがいい。
二つが共存しあいながら、変に絡まることもないのに認めあっているような、疲れないでとても楽しい演奏をかんじます。
久しぶりのバッハとJAZZでしたが、構える必要もなく、素直な形で向き合えた好感の持てるアルバムでした。
実はこれで360円もうれしい。

BACK TO BACH / MADS VINDING & POUL ROSENBAUM

Mads Vinding bass
Pooul Rosenbaum piano

1-7 Partita no.1
8-11 Wohltemeriertes Klavier
12-17 French Suite no.2
18-21 Notenbuchlein fur Anna Magdalena Bach
22-24 Italian Concerto
25 Jesu,Joy Of Man's Desiring(from Cantata no.147)


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袱紗の流儀  michael beck

2008-05-15 21:46:05 | 聞いてますCDいいと思う


まるで知らない人のアルバムを拾いました。ジャケットが奇麗だったことと,解るのはスイスのピアニスト、ジョイ・ハイダーが作ったJHMレコードから発売になっている事ぐらい。ただしジョイ・ハイダーのレーベルですから信頼出来ます。
2000年の録音でこのときmichael beckは32才ベースが34才ドラムスはなんと23才、とても若いグループです。が、しかしこれ、派手に聴かせない、落ち着いた、JHMレコードならでは出た様にかんじるアルバムです。
中身はしっかりしているのに奥ゆかしい感じ、私聴いていて、慶弔ごとで金品をお渡しする時使用する袱紗を思いだしました。
華美にせず、相手のこころも思いばかり、中身も大切にする日本らしい儀礼です。祝儀は朱、赤、エンジ色、不祝儀は緑色、藍、鼠色を使用しますが、私は兼用の紫色を使用しています。
袱紗を使って美しく品物をやり取りすることは、とても格好いいと思いますが、私はただ包んでいるだけです。いい年なので少しは流儀も気にして、美しく心を伝えたいと思います。(もとい思いはします。)
JAZZを聴きながら思いはあらぬところに行ってしまいましたが、1曲目若い人がここまで落ち着いた始まりで良いのかと思うほどの奥ゆかしい曲。
2曲目も内省的な展開ですが、粒だった良いでしっかりしたテクが伝わってきます。
3曲めウォーキングベースにのって、エンリコ・ピエラヌンツェに似たモダンなフレーズで一つ一つを聴くと決して甘くないことが解ります。
4曲目ベースのbanz oesterの美しい曲でベースソロの音がとても良い、録音もよくて生でベースが鳴っているようです。
8曲目をスタンダード“Everything I Love”でリズミックしますが曲調は同じようにリリカルで、9曲目“Detour Ahead”はとても美しい、やはり基本的にはビル・エバンスってことが解りました。
何で袱紗なんかに頭が飛んだのかななんて考えていたら、美しいジャケット、袱紗じゃないですか。


追伸 付いている広告がとても上品になりました。理由があるのでしょうか。

michael beck trio / michael beck

michael beck piano
banz oester bass
samuel rohrer drums

1 Loose Ends
2 928
3 Point Turnagan
4 FArewell
5 The Theme Of The Defeat
6 Open Doors
7 Three Men In A Boat
8 Everything I Love
9 Detour Ahead
10 Loose Ends(alt.take)
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あやしくてカッコイイ Depart / MOUNTAIN MESSENGER

2008-05-14 21:31:59 | 聞いてますCDおすすめ


1曲目、アルコが強いリズムとエフェクトを入れたテナーのメロディの組み合わせがおもしろい不思議な魅力に満ちた演奏です。
2曲目ベースのファンキーラインにテナーの吹きまくりが気持ちよい。
このアルバム、JAZZ雑誌でちょっと気になってマークしました。ベースはトェリー・ラングとずっと一緒に演奏している人で新作でも一緒でしたし、ハーモニカとタウナーと一緒の「SIROKO」でも演奏している人なので、他がドラムスとサックスと言うちょっと危険もある組み合わせです。
これがしっかりしたベースにエフェクトを聴かせたサックスが効果的でこれが楽しい。
4曲目エフェクトの部分、マイルスサウンドをい思わせて、Jojo Mayerというドラムス、凄い手数でカッコ良い。
6曲目は少しクレズマーが入った感じでカリプソ調、ロリンズを思いだす曲調です。
8曲目凄いドラムスと強力ベースにのってソプラノサックスがエフェクトと普通のトーンを混ぜながらロックみたいなカッコ良さです。
9曲目はCahnの“Be My Love”を正調にふいてこれはこれで良しです。
ただジャケットの中写真、まんなかの人がテナーで両側にベースとドラムス、こりゃあやしい、チンプラ・マフィアのような、売人のような、それでこの演奏でしからたのしくなります。



前作もあるようで、テナーのサイトで、このアルバムよりちょっと音無気味ですが映像でもしっかり曲が聴くことができます。

http://www.harrysokal.com/new/start.php?site=music&lan=en&nav=music#

MOUNYAIN MESSENGER / Depart

Harry Sokal tener&sopran sax,effects
Heiri Kanzig double bass
Jojo Mayer frums

1 Slam The Door Stewart
2 I'm A Raod Runner
3 Wenn Min Schatz Go Fuetere Goht
4 Prospection
5 Night Breeze
6 Damenwahl
7 Hip Pop Tamus
8 Better Report
9 Be My Love
10 Slice Of Bread
11 Mountain Messenger
12 Und Wenn's E Mol Ober Isch

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友達でいい SIROKO / Olivier Ker Ourio

2008-05-13 21:17:05 | 聞いてますCDいいと思う



ラルフタウナーが結構好きですが、中古屋さんで見ていたら良さそうなジャケずらのアルバムがありました。ドラムレスのベースとギターにハーモニカのトリオ演奏というちょっと戸惑うところですが、ベースの名前も見て大丈夫かなと思いました。中年音楽狂さんがご推薦ということだったので間違いあいません。
1曲目のタウナーの12弦の響きがとても良い感じです。
2曲目はハーモニカの演奏が主ですが、この人とてもトーツ・シールスマンに近い演奏です。ハーモニカも嫌いではありませんから最近イタリアのLuigi Ferraraというこれもシールスマンを敬愛するというアルバムを仕入れましたが、残念ながらちょっと記事をかく気になりません。



こちらのOurioという人、とても技量があり余裕ありで良い演奏です。最近もAndre CeccarelliとかManuel RochemanとかPilcという人たちを使って新しいアルバムをだしたのでかなり人気なのでしょう。
シールスマンの良いところを受け継いでいると思います。
5曲目タウナーらしい12弦の出だしから“Goodbye Pork Pie Hat ”は「Matchbook」でも演奏されていましたが、こちらもハーモニカがテーマを吹きますがそこにつけるタウナーの12弦の節回しはこれぞタウナーという感じでこれが一番の魅力です。
7曲目ではバイラークの“ELK”美しいナイロン弦とベースの弦が絡み合う演奏でうす。
9曲目“Evrbody's Song But My Own”っはちょっと地味な感じですが、ベース、ギター。ハーモニカの3者がとても均整のとれた位置関係でとても安定感のある演奏です。
ラルフタウナーという人はなぜかJAZZマンというスタンスには感じられず、それでいながらか良いアルバムがあるという変わった感じのミュージシャンです。
とてもギターの好きな人が、近くでいつも弾いているような友達みたいに思えるミュージシャンです。

SIROKO / Olivier Ker Ourio

Olivier Ker Ourio harmonica
Ralph Towner nylon&12string guitars
Heiri Kaenzig bass

1 Blydancing
2 Tramonto
3 Siroko
4 Sea shell
5 Goodbye Pork Pie Hat
6 Fun Key
7 ELM
8 Payanke
9 Evrbody's Song But My Own
10Sracuse
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お盆じゃないけれど EDMONTON FESTIVAL'76 / P・DESMOND

2008-05-12 22:07:15 | 聞いてますCDいいと思う



ポールデスモンドがなくなったのが1977年5月30日、命日でもお盆でもないけれど、このような題になりました。ずいぶん前に書いた記事に載せたアルバムをデスモンドのラストリーダーアルバムと書いていました。1975年10月にカナダでのJAZZクラブでの録音でした。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060816
その後75年10月25~30日に録音されたおなじ音源の残りテープが発売されました。
ラストリーダーアルバムとしてというよりか、デスモンドなので購入するわけで、13曲をしみじみ楽しむわけです。
それがこの度、翌年76年カナダのEDMONTONで行われたJAZZ FESTIVALの1時間にわたる演奏が発売されてラストが変わりました。
このころの演奏は同じような曲が並びます。そして音も一つ前のLIVEのほうがいいみたいです。3曲目“WAVE”5曲目“Wendy”をLiveでも演奏しています。Liveのほうを聴けばデスモンドらしいフレーズが聴くことができ良いと思うし、今度のアルバムでは澄んだデスモンドのトーンがなんともジーンとくるのです。デスモンドに関してはどちらが良いということは意味がないと思います。ただこのアルバムはサイドのベース、THOMPSONの上手くまとめられないソロ場面が多くて(デスモンドの調子を気遣いして無理にソロした感じがありますが)それが一番残念なところです。
どちらにしても、デスモンド、私がJAZZを聴き始めた最初のスターだったわけですから、とても大切です。

PAUL DESMOND QUARTET / EDMONTON FESTIVAL '76

Paul Desmond (as)
Ed Bickert(g)
Don Thompson(b)
Jerry Fuller(ds)

1 Just Squeeze Me
2 Darn That Dream
3 Wave
4 Someday My Prince Will Come
5 Wendy
6 Take Five
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ケメ子氏って知っていますか  ONE FOR LADY / KIMIKO KASAI

2008-05-11 21:24:44 | 聞いてますCDいいと思う
奥さんのいない夜に昔のLPを聞いたのですが、実はその後DVDで「トランスフォーマー」を見ました。決して奥さんがいるときには見れない映画です。
そしてそれが素晴らしいかというとマア酔っ払ってねてしまい覚えていません。
その酔っ払う前に聴いたのがこのアルバムです。



ドゥワパーパートゥドゥワッパダンダン
ドゥワパーパートゥドゥワッパダンダン
昨日ケメ子に会いました
星のきれいな夜でした
ケメ子と別れたその後で
小さな声で云いました
好き (好き) 好き (好き)
僕はケメ子が好きなんだ

ケメ子ってしっていますか。
昔日本のフォークソングにケメ子の歌というのがありました。
今考えても、昔でもどうでもいいような曲でした。
ケメ子の歌はどうでもいい。
ところがここから変わるのですが、私たちJAZZファンにはケメ子というと笠井紀美子のことで、そしてケメ子の歌はどうでもよくはありませんでした。
blog仲間のバブさんがあまりファンでないという笠井紀美子に関しては、確かにずっと応援していたわけではありませんが、彼女がデヴューしたときは衝撃的でした。
ヴォーカルをあまり買わない私ですが、日本人でこのように歌えるのかと驚いたと覚えのあるアルバムです。
今聴くとビリー・ホリディーにちょっと失礼かと思いますが、当時は逆にホリディより解りやすかったのです。
当時のヴォーカリストというと小太りの(失礼)オバチャンたちだったりしましたし人気のあるのはちっとも上手いと思いませんでしたので私としては懐かしい人です。
今聴くとたいしたことないかというと、そうでもない最近女性のJAZZヴォーカルといってライブでも時々聴きますが、それよりかはずっと凄いと思うアルバムです。
ピアノにマルを呼んでのホリディ集というところがよくて、“YESTERDAYS”のマルのソロフレーズはこれは日本盤だけなので価値ありです。
選曲もよくて、JAZZを聴き始めたVOCAL好きの人にはとても良いのでないでしょうか。
“LEFT ALONE”をジャッキー・マクリーンの演奏をベースに良く表現していると思う好きな演奏です。

ONE FOR LADY / kIMIKO KASAI

Kimiko kasai vocal
Mal Wakdron piano
Yoshio Suzuki bass
Hiroshi Murakami drums

A-1 DON'T EXPLAIN
2 MY MAN
3 SOME OTHER DAY
4 WILLOW WEEP FOR ME

B-1 YWSTERDAYS
2 LOVER MAN
3 YOU'ER MY THRILL
4 LEFT ALONE
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