JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

春から始める EIGHT SEASONS / GIDON KREMER KREMERATA BALTCA

2012-01-07 20:58:29 | 聞いてますCDおすすめ



昨年の終わりごろかって、このアルバムをお正月の記事にしようと思っていたら急遽寺井尚子にかわってしまったけれど、題は「春から始める」です。
バイオリンの中古棚のアルバムにギドン・クレーメルの名前があって、タイトルが「EIGHT SEASONS」よくよく見ると、ヴィヴァルディとピアソラの名前があるので思い浮かぶのは「四季」と「ブエノスアイレス」、ヴィヴァルディの四季のアルバムを持っていないので、これはピアソラまで聴けて丁度良いと買いました。
ピアソラの曲は特に組曲仕立てではありませんが、ブエノスアイレスを関して4つの季節名の曲があります。ヴィヴァルディの「四季」と作品を交互に演奏していくというアルバムです。

このアルバム、単に季節が4っづつあるからと、組み合わせて演奏した企画アルバムではありません。1725年に出された四季を、現代のピアソラと組み合わせることで、現実味ある「四季」に仕立てているのです。
ですから、皆さんご存知のイムジチ合奏団の「四季」を想定すると、これが凄い落差で驚かされます。ピアソラの激しい感情の流れに心寄せるギドンは、「四季」を激しい人間の心の移ろいとして演奏します。ピアソラが譜面をいじっているような急激な変化、四季を生きる人間の主張が加わります。
間に挟まれるピアソラの季節は、弦楽団の広がりと、間に挟まれるヴィヴァアルディの「四季」のメロディが、激しい四季の移ろいに現代的なやさしさを逆に加えます。

華やかであれ、美しくであれ、強く、新春が訪れているのであります。このアルバムのような激しい息使いもふくめて、今年一年、激しく、強く、華麗に音楽と接していきましょう。


EIGHT SEASONS / GIDON KREMER KREMERATA BALTCA

Kremerata Baltica:
Gidon Kremer, artistic leader, solo violin
First violin: Dzeraldas Bidva, Eva Bindere (solo and continuo), Migle Diksaitiene, Myroslava Kotorovich, Sandis Steinbergs, Rasa Vosyliute

Recorded September 6-9, 1998, Reutlingen-Gönningen, Germany, at Evangelische Peter und Paul-Kirche

1. 'La Primavera' - Concerto In E Major, Op. 8 No. 1: Allegro
2. 'La Primavera' - Concerto In E Major, Op. 8 No. 1: Largo
3. 'La Primavera' - Concerto In E Major, Op. 8 No. 1: Allegro
4. Verano Porteno: Summer In Buenos Aires
5. 'L'Estate' - Concerto In G Minor, Op. 8 No. 2: Allegro Non Molto
6. 'L'Estate' - Concerto In G Minor, Op. 8 No. 2: Adagio
7. 'L'Estate' - Concerto In G Minor, Op. 8 No. 2: Presto
8. Otono Porteno: Autumn In Buenos Aires
9. 'L'Autunno' - Concerto In F Major, Op. 8 No. 3: Allegro
10. 'L'Autunno' - Concerto In F Major, Op. 8 No. 3: Adagio Molto
11. 'L'Autunno' - Concerto In F Major, Op. 8 No. 3: Allegro
12. Invierno Porteno: Winter In Buenos Aires
13. 'L'Invierno' - Concerto In F Minor, Op. 8 No. 4: Allegro Non Molto
14. 'L'Invierno' - Concerto In F Minor, Op. 8 No. 4: Largo
15. 'L'Invierno' - Concerto In F Minor, Op. 8 No. 4: Allegro
16. Primavera Portena: Spring In Buenos Aires

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最期 の Take Five ? THEIR LAST TIME OUT / THE DAVE BRUBECK QUARTET

2012-01-05 22:51:08 | 聞いたけどCDどちらでも


昨年末ショップでたまたま見つけて買ったアルバムは、デイブ・ブルーベック・カルテットのアルバムです。
ポール・デスモンドのアルバムも、デスモンドにトリビュートしているアルトっ奏者のアルバムも、見つけると欲しくなるけれど、ブルーベックのアルバムはほとんど買っていません。それでも昨年11月にリリースされたこれは買うことにしました。
「THEIR LAST TIME OUT」となずけられたこのアルバムは、1967年12月26日のライブ録音で、
このアルバムがリリースされる以前のデスコグラフィーには載っていません。
これまでのデスコグラフィーでは、このグループ(the classic Dave Brubeck Quartetと呼ばれるらしい)の最期の録音は 1967年の11月13日の「The Last Time We saw Paris」であったし、“Take Five”が収めれれているのは6月22日録音の「Take Five Live」というアルバムだったわけで、ですから今度のアルバムがグループとしての最期の“Take Five”となるというので、これは面白いと買うことにしたのです。
もう一つ、1976年に「25th Anniversary Reunion」というアルバムがあって、このメンバーでTake Fiveなどを演奏してますが、これはReunionでThe classic groupとは別けられて、というよりか、発売元が名盤「Time Out」を出したコロンビアとA&Mとの違いが反映しているようで面白い。
でコロンビアいわくの最期の「Take Five」は、コロンビアが録音していたわけではなく、ブルーベックが持っていた資料を元にリリースされたもので、実はこのライブの8日前にコロンビアが設定したスタジオ録音は見事につまらない演奏でボツになったのでした。

でアルバムを聴いてみると、まあ、やはりブルーベックらしい、個性的というばきちんとブルーベックの個性です。
でも何で、デスモンドがいるのにブルーベックのカルテットを買わなくなったのか思いだしたし、このライブ、そのブルーベックが何だこれは(セシル・テーラー!すみません。セシル・テーラーに失礼でした。)、デスモンドも、あまりちゃんと吹いていない。ジョー・モレロにいたっては、ブルーベックとまるで喧嘩しているのではと思う演奏、最後の“Take Five"の前に延々12分近いドラムを叩き続け、“Take Faive”での有名、得意のソロを蹴った感じです。
救われるのはその分、この曲ではデスモンドのソロが、これまでとは違う節回しになって面白いことです。
でも、これはちょっとJAZZ聞き込んだ人でないと、もしくはこんなことが好きでないと、なんだこれは!のアルバムになってます。
そこらへんが面白そうで、こんなのあえてもっていても、ポール・デスモンド好きには面白いかも知れません。
ブルーベック好きがいるかどうかしりませんが、これはさほど価値があるとは思いません。

一つ面白いことを発見してしまいました。ネット上でこのアルバムを紹介した物のなかに、こんなジャケがありました。これがあるとすると、もう一つ「THE LAST TIME OUT」の“Take Five”があるわけで、これが一番の謎になってしまいました。



THEIR LAST TIME OUT / THE DAVE BRUBECK QUARTET

Paul Desmond alto sax
Joe Morello drums
Gene Wright bass
Deve Brubeck piano
1967/12/26

Disc 1
1. Introduction
2. St. Louis Blues
3. Three To Get Ready
4. These Foolish Things (Remind Me Of You)
5. Cielito Lindo
6. La Paloma Azul (The Blue Dove)
7. Take The "A" Train
8. Someday My Prince Will Come (From The Walt Disney Film "Snow White And The Seven Dwarfs")

Disc 2
1. Members Presentation
2. Swanee River
3. I'm In A Dancing Mood
4. You Go To My Head
5. Set My People Free
6. For Drummers Only
7. Take Five
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今日は美しく、強く AQUA / Moncef Genoud

2012-01-04 22:49:08 | 聞いてますCDおすすめ


1961年チュニジア生まれのモンンセフ・ジュヌは1980年代中場から活躍しているらしいけれど、2008年に「Together」というアルバムでとても気に入りました。その年に4枚探して、2009年3/21に「It's You」という1997年にもう一枚拾ったのが5枚目、その後新しいアルバムが欲しいと思うのに、これが出会わない。いつも中古屋さんの棚を見ているのに、出会わないまま2011年には「Metissage」という新しいアルバムも出ているけれど、これとも会えない。昨年末になってやっと欲しかったアルバムに会ってみたら、A&Iから国内販売されたものでした。
やっと会えたからひとしおかも知れませんが、このアルバムも素晴らしい。
これまで一番だと思っていた、ラリー・グレナンス(b)とビル・スチュアート(d)のアメリカ録音「Time In Carouge」が一番かと思っていたけれど、ベースがスコット・コリーに変わって太く力つよく、とても良い感じ、クレジットに録音日がありませんが、どうやら2004年の録音と少し後のようです。

1曲目、しっとりとしながら、力強い主張が通っていて、モンセスの一番良いところが最初から聴くものを捉えます。
2曲目、哀愁あるテーマから始まり、マイケル・ブレッカーのテナーが入ると、もう一つの力が加わった感じです。
3曲目、思索的なフレーズは、とどまらづに展開する力をもって進みます。
4曲目、題名が“ Times Square Circle”だから、昨年いったあの場所のことだろうけれど、視力のないモンセスには、このように感じるのでしょうね。
5曲目、“サマー・タイム”は凝ったアレンジで。
6曲目、スタンダードのバラッドみたいなブレッカーのテナーに対し、モンセスのピアノはブレッカーと同じ力をもって対峙しています。
8曲目、これもブレッカーのフレーズが力強い、ビル・スチがバックでたきつけているのが解ります。そして9曲目、こちらは美しい、その上力強い、随分待ったけれど出会えてよかったと思います。
今年は春から(去年の暮れだけど)縁起が良いです。

AQUA / Moncef Genoud

Moncef Genoud(P)
Scott Colley(B)
Bill Stewart(Ds)
Michael Brecker(Ts)2,6,8
Dee Dee Bridegewater(Vo)10
Frederic Folmer(B)10
Thierry Hochstatter(Ds)10


1 Out Of The Blue
2 Aqua
3 Sliding Shadows
4 Times Square Circle
5 Summertime
6 Lovely Vij`
7 Moment`s Notice
8 Mix Of Keys
9 Moncef`s Mood
10 Lush Life
コメント (2)
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今年一年を華やかに強く LIBERTANGO IN TOUKYO / Naoko Terai & Richard Galliano

2012-01-03 20:58:34 | 聞いてますCDおすすめ


2012年最初のアルバムは去年最後に買ったアルバム、というよりか今年の最初はこれにしようと決めて買ったものです。
昨年の東京JAZZ2011での舞台の模様です。
昨年は良い年とはとても言えないことが多く起こりまして、静かに安全に過ぎ去ればという感で、私的には大きなイベントが会った記念すべき年ではありましたが、華やかさには欠けていました。
それで今年はどんな感じが良いかなということで、このアルバムを選択しました。
実は寺井の最近のアルバムには少し疑問があって買っていませんでしたが、このアルバムでその不満を払拭してくれました。

1曲目、寺井とガリアーノの大ヒット演奏から始まります。より自由に鋭く情熱的に歓喜が沸き立つようなリベル、今年はこのようにあって欲しいと少し大胆に思います。
2曲目はガリアーノのパリの街角を思わず思い浮かべてしまう演奏、バックのオーケストラがとても整然と美しく支えます。
3曲目はこれはピアソラの好きな曲、バンドネオンのそろからバイオリンが引き取っての寺井のソロ・パート、一本の弦が東京フォーラムのホールの空気を切り裂いていくような感じです。
4から6曲目がラリアーノのクラシカルな曲、ガリアーノの「passatori」にも収録されていいます。5曲目の短いながら美しいメロディから6曲目の激しい旋律に移っていくそれは、JAZZでもタンゴでもない、寺井とガリアーノのピアソラへの賛歌にほかなりません。
このコンサートの模様はTVでも放映されているし、あえて説明は不要かも知れませんが、東京JAZZへの出演に対して寺井が企画した“ピアソラ・プロジェクト”になっていて、心のそして構想のこもった演奏になっています。
迫力と技術と心意気が聞くものに勇気までもをあたえてくれるような感じです。
最後の曲はこれも大好きな「忘却」を演奏してくれているのがうれしい。
激しい情熱を落ち着かせてコンサートは終了します。

華やかで、哀愁があり、力強く、喜びにあふれ、慈しみあうようなそんな一年をこれから始めようと思います。
皆様にも幸多い一年であります様に。


LIBERTANGO IN TOUKYO / Naoko Terai & Richard Galliano

寺井尚子 ( Naoko Terai ) (vln)
Richard Galliano (accordion)
Stephane Logerot (b)
Orchestra Camerata Ducale
2011 9 3

1. リベルタンゴ LIBERTANGO
2. マルゴーのワルツ LA VALSE A MARGAUX
3. 鮫 ESCUALO
4. オパール・コンチェルト 第1楽章 OPALE CONCERTO PREMIER MOUVEMENT
5. オパール・コンチェルト 第2楽章 OPALE CONCERTO DEUXIEME MOUVEMENT
6. オパール・コンチェルト 第3楽章 OPALE CONCERTO TROISIEME MOUVEMENT
7. メロディセリ MELODICELLI
8. フ・レア FOU RIRE
9. ラ・クンパルシータ LA CUMPARSITA
10. 忘却 OBLIVION
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あけましておめでとうございます。

2012-01-02 17:22:36 | その他


みなさま 明けましておめでとうございます。

上の写真が今年の年賀状です。

今年は息子1がアメリカ、2は年末にちょっとあっただけでどこかに行ってしまって、オクサンと二人だけのおめでとうになりました。

それで簡単なおせちになりましたが、写真だけアメリカに送っておきました。





その後、母親のところと、オクサンの実家へ(母親のところから実家までは電車で3時間のかかる)年始にいって、帰りに初詣して帰ってきました。

今年一年の平安を祈ってきました。

どうぞ、皆様今年もくよろしくお願いします。
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