バン・クライバーン国際ピアノコンクール 全盲の辻井さん優勝(産経新聞) - goo ニュース
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールとは、1962年から開催されているアメリカ人ピアニストの名前を冠した国際的なピアノコンクールです。
クライバーンは第一回(1958年)のチャイコフスキー国際コンクールのピアノの部 (第一回はピアノとバイオリンしかなかった) に出場したアメリカテキサスの田舎青年だったが、旧ソ連の国家の威信をかけて出場したソ連代表達を蹴散らして優勝してしまったのだ。ソ連代表達は1年も前から代表を選ぶ予選を行い、車やピアノ付き別荘をあてがわれて猛特訓に励んでいたのに。。。
ピアノを習っていた姉が彼のファン (当時ピアノを習っていたお姉様方は皆彼のファンだった) で、小さかった私は名前だけは知っていた。一夜にしてスターとなった彼の栄光とその後の挫折の物語は、後年 中村 紘子氏 の長編エッセイ
「チャイコフスキー・コンクール ―ピアニストが聴く現代―」 1988年11月7日 初版 中央公論社刊行 で知ることになる。 ↓
この本は私のお気に入りで、もう20年以上も前の古い本だが、時々引っ張り出して読んでいる。何度読んでもクラッシックの世界の裏表がうかがえて面白い。たぶん20年経った今もあまり変わらないんじゃないだろうか。(笑)
彼の名前を冠したこのコンクールは日本人が優勝したことがなかったので日本ではあまり知られていないが、世界的に権威のあるコンクールだそうです。
クライバーンがクラシックの殿堂のような旧ソ連のコンクールに一人果敢に挑戦したように、昔はこういったコンクールに出場するだけでも大変だったアジア勢 (かのホロヴィッツさんは、アジア人と女性にはクラシックはできないと言ったとか言わないとか) が今回1位~3位までを独占したのは、隔世の思いがあります。
ともかく、辻井さんおめでとう ! あなたの未来に祝福を !