猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

松本 零士 「ザ・コクピット」「コクピット・レジェンド」

2011年02月05日 20時51分45秒 | マンガ家名 ま行
「ザ・コクピット」小学館文庫 1巻~11巻 写真は1・2・3・4・5・7巻のみ
 「コクピット・レジェンド」小学館 ビックコミックス 1巻のみ

先日実家へ行ったら「コックピット 松本 れいじ」なんていうメモがあった。こんなところでマンガ家とその作品題名を見るなんて・・・
父がTVを見ていたら、番組に出ていた松本氏のマンガに
「おんなじだな」
と言ったとか。姉がメモしておいたらしい。買ってあげてと言う。
喜んでEブック○フで買いました。自分では買わないと思われるジャンルの本を買えるのは嬉しい。

このブログを前からお読みの方はご存知だと思うが、父は太平洋戦争当時学徒の一期生で「雨の神宮外苑学徒兵壮行」の中におり、着任後は陸軍で 「隼」 乗りでした。
テストパイロットをして高く上りすぎ、失速してフィリピンだかどこだかの田んぼに突っ込んで前歯4本折ったとか。
終戦時はボルネオあたりでイギリス兵に武装解除されたとか。
ジャングルで大蛇を取って蒲焼にして食べたとか、猟師の息子がいて銃を撃つのがうまかったとか。
いろいろな話を聞いてます。

実際に日本軍の戦闘機乗りだった父が「おんなじだ」というんですから、松本氏の描く飛行機および機械類は素晴らしい出来なんだと思います。

「ザ・コクピット」は1話完結の 戦場青春ドラマ(帯より引用) です。しかし、ひとつの雑誌に連載されたものではありません。1巻だけでも
「アフリカの鉄十時」 プレイコミック 1969年8月10日号 掲載
「成層圏になくセミ」 COM 1969年10月号 掲載 → リアルタイムで読みました。てかまだうちにある。
「幽霊軍団」 「プレイコミック 1969年11月22日号 掲載
「パイロット・ハンター」週間少年サンデー 1973年10号 掲載
「鉄の墓標」        同上     1973年22号 掲載

などと掲載誌も掲載時期もバラバラです。しかし1巻の終わりから2巻にかけては少年サンデー主体、2巻の後半から ビックコミックオリジナル主体、4・5巻はサンデー掲載分もあるものの ビックコミック 掲載主体と、描き継がれています。
レジェンド の方が初出は遅く、1990年代後半からビックコミック系の雑誌に発表されています。実に30年以上にわたって同じ構想の作品を描かれているんですね。
作者が本当に好きで長く描きたかった作品だと思われます。

機械類が大好きなんだろうな~。
と思ったら、お父上は陸軍少佐でテストパイロットだったとか。ご本人も戦時中にB29などを目撃されていたそうですね。

サンデーやビックコミックに載っていたときもちらちら見てましたが、久しぶりにまとめて見るとやっぱり機械類の描き込みが凄くて圧巻ですね。
一つ一つの作品は関連性はあまりなくて、作品によってはマンガっぽい展開だな~と思われるものや、凄くシリアスで詩的な作品、実際にあったんじゃないかと思われるものなど様々です。まとめて読むと作品世界がよくわかりますよ。

個人的には氏の代表作と言われる「銀河鉄道999」より好きだわ。
猫マンガの「トラジマのミーめ」や「男おいどん」も好きだけど(笑)



        松本あきら名で描いていた少女マンガの時から読んでいるトミー。




コメント (5)
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