スイス式トーナメントの仕組みって面白いな~! と思う、今日この頃です。(笑)
ロボカップジュニアのサッカー競技に、それほど興味がある訳ではないのですが・・・CoSpace Rescue が対戦競技だから、参加チーム数が増えると、やっぱりスイス式トーナメントになるのかなぁ・・・などと考えています。
さて、またまた余計なお世話・・・のこと。
ジャパンオープンでのサッカーのオープンとライトウェイトの順位の遷移のグラフを作ってみて(ジャパンオープン2017のサッカー競技結果の分析 の続き)・・・出来たものを、まじまじと見てみて考えたことです。
スイス方トーナメントであれば、(理論的には)最初の1回で、上位と下位に分かれ、2回目で4つのグループに分かれます。3回目で8つのグループに分かれ・・・n回目で 2n に分かれます。だから、32チームであれば、5~6回の競技回数で順位が付くことになります。(論理的には・・・)
もっと単純に書くと2回の競技で
①勝ち - 勝ち
②勝ち - 負け
③負け - 勝ち
④負け - 負け
の4つのグループに分かれ、その順番に順位が付くハズです。
(実際には、運や、対戦相手との相性などの様々な要素があって、このような理想論通りにはならないことは重々承知!)
ところが、作成したグラフを見ると・・・②と③が逆転しているところが多いです。
つまり、順位的には
①勝ち - 勝ち
③負け - 勝ち
②勝ち - 負け
④負け - 負け
となっています。(こうなることが多いということ!?)
原因は・・・順位の評価が「勝ち点」「得失点差」「総得点」となっているからなのではないかと・・・考えています。
例えば、ほぼ同じ実力のチームAとチームBが対戦したとします。
(ほぼ同じ実力なので)僅差でチームAが勝ちました。(例えば、1対0)
チームAは次の試合をより上位のグループを対戦したので負けました。(例えば、0対2)
チームBは次の試合をより下位のグループと対戦したので勝ちました。(例えば、2対0)
つまり、この2試合で、チームAは「勝ち - 負け」、チームBは「負け - 勝ち」ということです。
勝ち点は、チームAもチームBも同じですね。
得失点差を比べてみると・・・チームAは上位のグループと戦って負けたので得失点差がマイナスになりました。チームBは下位のグループと戦って勝ったので得失点差がプラスになりました。(上の例だと、チームAの得失点差は -1、チームBの得失点差は 1 になりますね)
得失点差を比べると・・・チームBの方が上!? になっちゃいますよね。 だから順位もチームBが上になる!?
これ、おかしくないですか? チームAの順位が上になるべきですよね。
これまで、勝ち点が同じ時に得失点差で評価していたのは、予選がリーグ戦(総当たり戦)だったからであり、(全チームと対戦しない)スイス式トーナメントでは、順位の評価としては適切では無い・・・というように思うのですが・・・(または、評価条件の順位を下げるべき・・・)
この、「勝ち点」「得失点差」「総得点」・・・という評価方法は昨年のジャパンオープンでも同様だったようです。
今回、私が感じている疑問について、実際にサッカーに参加しているチームの意見を聞いてみたいものです。実際に参加しているチームの人達は、今回の評価方法を疑問に思わないのでしょうか!?
(それと・・・世界大会のスイス式ト-ナメントで順位を評価する基準はどうなっているのでしょうか? 誰か教えてください。)
いろいろネットを巡っていたら・・・Project Hanew Blogというブログに
スイス方式の「順位の決め方」について という記事があり、「順位付けに関する違和感」と、書かれていました。やっぱり疑問に感じている方もいらっしゃるのではないかと・・・
現状の評価方法だと、10回の競技で、
①始めから8試合を連続して勝って、最後の2試合に負けた
②最初の2試合に負けて、残りの8試合全部に勝った
この2チームで比べると・・・①のチームは、ずっと強豪チームと戦うことになります。一方の②は、下位のチームとばかり戦います。10試合終わったところで、勝ち点はどちらも同じですが、得失点差では、どう考えても②が有利になります・・・よね。
さて・・・