いよいよ移転の可否が。 <o:p></o:p>
府と市の鑑定で賃料は府10千円/坪、市 10.9千円/坪(共益費込み)とあった。妥当な水準か。路線価で評価して土地が40億円、建物が45億円となるのではないか。つまりは建物にはほとんど価値がないことになる。これと同じが心斎橋のそごうで大丸の取得予定額379億円 に対し土地4,800㎡(1,452坪) だけとして正面路線価 7百万円/㎡(2,314万円/坪)の評価となり336億円で建物は43億円と従前の価値がない。つまりは開発自体に問題点があったことを示す。逆に南港の分譲マンションは安く都心まで近く最適利用ではないだろうか。<o:p></o:p>
さらにWTCではそもそもの府庁立地の場所としての危険性、地盤沈下(埋め立ては安定しているはずであろうが)も課題認識され始めた。現在の上町台地地盤が堅牢との再認識であろう。<o:p></o:p>
府庁について、現在の用地の容積率活用がl充分でないこと、府の職員と業者しか行かない場所との指摘があったが、容積は移転すれば使える 利用者限定はまさしく問題でWTCに行っても同じである。<o:p></o:p>
問題は市の移転費で移転先がATCならば問題は継続する。もっと問題は、府庁の南港への中途半端な都心機能移転でオフィスセンター(都心)の分散化となる。<o:p></o:p>
さらに大きな都心問題として梅田開発(阪急、富国生命、JR、日本郵政)でオフィスの開発供給 は6万坪にならんとしている。大阪のオフィスは300万坪のストックといわれるが2%相当で、現在の8% の空室率に上乗せされる。更に北ヤード開発があり、大阪の中心でのテナント募集が懸念される。いっそ府庁を梅田にと思う。再提案だが、府庁の未利用開発容積を売却し、跡地は公園化してはどうか。新しい提案として、容積の移転先は大阪のメインの筋・通である御堂筋、堺筋、四ツ橋、中央通りにしてはどうか。都心内の「選択と集中」である。<o:p></o:p>
職住生活都市に向け、これらの筋・通においては容積移転による「高層オフィス (1,500%)を誘導するとともに、沿道の壁の裏に中層マンション(600%の指定が多い)を整備し、更にその奥は一般オフィス・商業・住宅の混在地区を考えてはどうか。<o:p></o:p>
日本郵政のビル化については次回に。<o:p></o:p>