二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ぼくというゴミがある(ポエムNO.58)

2011年09月20日 | 俳句・短歌・詩集


ふと見るとまたクズ籠がいっぱいになって
ゴミがあふれている。
いったいどれほど仕事をしたというんだろ。
一週間を振り返ってみると
だらだら だらだらと。
半分遊びながら 時の刃先をとん
とんと渡ってきただけのようにおもえる。

このあいだ一年前のmixi日記を読み返してみたけれど
ほとんどなんの感慨もわかなかった。
タカをくくっているわけじゃないけど
こんなふうにしてなにかが
確実に摩滅していくんだね。
だからって 明日から生き方を変えようとはおもっていないし
変えられるならとっくに変えている。

数時間前に撮った数枚の写真をぼくは覚えている。
感動というほどじゃないけど
ある印象をうけてシャッターを押したんだ。
女子高生三人が写っていて
そこにすてきな斜光線がさしていた。
短編映画のラストシーンみたいでさ。

明日は雨だろうか
晴れるだろうか。
摩滅し ちぎれたこころの薄片をかき集めたら
ぼくとよく似た人物ができあがりそうだね。
ちょっと犬か猫の親戚みたいな。
なぜか遠く 流謫の地へ向かって旅立ちたくなることがある。

だけどそこでもやっぱりぼくは
たえまなくゴミを出しつづけるだろう。
その大半は「燃えるゴミ」だし
いまここにいるぼくだって
地球にとっては燃えないごみでも資源ゴミでもなく
「燃えるゴミ」みたいなものだろう。
謙虚になるってむずかしいね。
ゴミを出さない生活と同じで。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミラーレス一眼の新機種 | トップ | パーソナルなまなざしとは何... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句・短歌・詩集」カテゴリの最新記事