二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

積み木のような明日(ポエムNO.3-46)

2020年04月28日 | 俳句・短歌・詩集
  (境界杭のある風景。2014年9月撮影)


今日は「燃えるゴミ」の日なので
いらなくなったものをどっさり捨てるとせいせいし
ベッドへもどって
また女と・・・と思いながら
ぼくは立ち止まる。
だらだらとした つまらない坂道。
素っ気ない石塀の奥から
耳のたれたむく犬がこっちをうかがっている。
右へ向かうのか 左へ向かうのか
家には帰りたくないな しばらく。

妄想を頭から追い出して
少しさっぱりした気分で
ぼくは坂道をゆっくり下りていく 人生の。
そう・・・人生の坂道
大空に舞い上がることなんてできないので
だらだらしたその坂を
上るか下りるかしかないのだ。
できることだけで組み立ててある
積み木のような明日
毀れやすい 明日。

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