歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

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 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

言葉遊びと・責任転嫁で・乗り切るつもりのトランプ大統領

2017年08月25日 19時54分24秒 | USA/大西洋資本主義の大崩壊
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月25日(金曜日)
         通巻第5402号
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(本号はニュース解説がありません)
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 これはトランプ・ドクトリンだ    在米評論家アンディ・チャン
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これはトランプ・ドクトリンであると私は考えている。
ポール・ライアン国会議長も今回の発表はトランプ・ドクトリンだと述べている。
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AC通信:No.656 Andy Chang (2017/08/23)
AC論説 No.656 トランプのアフガン新戦略

トランプ大統領は21日、16年続いたアフガン戦争について新戦略を発表した。シャーロッツビルで起きた白人至上主義者のデモと反対グループの衝突事件でメディアと左翼グループからさんざん批判されてきたトランプだが、このアフガン新戦略の発表については多くの共和党議員が賛成と評価を述べたが民主党側の批判はなく、メディアの反応も殆どない。
アフガン戦争は三人の大統領が関わったアメリカの歴史で最も長い戦争だが、戦争が長引いたにも拘らず勝利と言える結果はなく泥沼状態である。
トランプの発表した新戦略はこの泥沼から抜け出す方針を明確にしたと評価されている

●アフガン戦争の概要

アフガン戦争はG.W.Bush大統領時代の20010年10月7日に始まった。アメリカが9.11の同時多発テロ事件の首謀者として指定したアルカイーダの引き渡しに応じなかったタリバン政権に対し、米国主導のもとに有志連合諸国及び北部同盟(アフガニスタン暫定政府)がタリバーン勢力と武力衝突を始めた戦争である。

アフガン戦争はブッシュ(2001`2008)、オバマ(2009~2016)から現大統領のトランプ(2017~)まで16年続いても決着はついていない。タリバーンは36万人のうち2万人の死者、アフガニスタン政府は2万5千人、米国連合軍は9千人の死者をだした。民間も3万人の死者を出した。オバマはブッシュのアフガン戦争に批判的で期限付きでイラク撤兵を強要した結果、中東戦線は泥沼状態となった。

 オバマが事毎に前線司令官に干渉したので戦略がコロコロ変わると批判された。この期間に中東戦線の司令官は12人ほど更迭された、と言うより司令官がオバマを見限って引退したのだ。16年の戦争で12人の司令官と言えば殆ど毎年に一人である。

●新戦略の概要

このように戦略が決まらなくては解決は出来ない。トランプの発表した新戦略は政治家や軍部、評論家などから好感を持って迎えられた。

新戦略は以下の8点と言われている。
1.将軍たちや閣僚と会議した結果、戦線の早期終結はないとした。
2.戦争は勝つまで戦う。勝つとはテロを撲滅することである。
3.早期撤退はしない。(現今の84000人に新たな4000人を追加)
4.パキスタンにアルカイーダ保護を警告する。インドの参加を要請。
5.終結に時間の制限はない。
6.軍事だけでなく政治交渉も進める
7.アフガニスタン政府の為ではなく、アメリカの安全の為に戦う。
8.戦いに制限をつけず軍部に任せ、大統領は支配しない


このうち第8点については、オバマのアフガン戦争はアフガン政府の民主化を推進しアメリカは撤退と不干渉、ホワイトハウスからのマイクロマネジメントで失敗したことを指している。トランプの新戦略とはテロに勝つ、アメリカの安全が第一であるとしている。その上で武力の他に政治協議も可能(第6点)とタリバンに呼びかけている

重点はパキスタンにアルカイーダを保護するなと警告したことだ(第4点)。これは今後アルカイーダが国境を越えてパキスタン内に逃げ込んだらアメリカ軍は容赦なく攻撃するということだ。また、インドとパキスタンと敵対関係にあるからインドの参加を要請したことはパキスタンに強い圧力を加えたと思われる。但しインドがアフガニスタン戦争に介入するとは思えない。

 この戦略に別の見解を発表した人も居る。アメリカが中東から手を引くには三つの方法がある。

第一はもっと多くの兵員を動員してアルカイーダとISISを徹底的にたたき潰す方法だが、今のアメリカは厭戦気分が高く、何年かかるか見通しがつかない。

第二はベトナム戦争と同じく早急に撤兵することだが、これはアメリカの負けであり、中東は真空状態となってISISが勝つか、ロシアが漁夫の利を得るかで最悪の方法だ。

第三の方法がトランプの述べた新戦略で、兵力を残してテロと戦いながら、「武力と交渉」でだんだん兵力を引き上げることである

●不干渉と孤立の違い

オバマの政策は中東各国の政府に民主主義を押し付けて各自テロと戦わせる、武器を提供して米軍を減らす戦略だった。オバマが軍部の反対を押し切って期限付きでイラクから撤退したためイラクは真空状態になってISISが入りこんだ。リビアではカダフィ政権を倒したあとでベンガジ事件が起きた。エジプトでも独裁政権を倒したあと国内は今でも混沌としてる。みんなオバマの失敗である。

 トランプはオバマの戦略がアメリカの衰退を招いたとして、アメリカが世界各地の紛争に介入する目的はアメリカの安全とテロ撲滅であると定義した。つまりオバマの中東撤退はアメリカが世界各国の紛争から引いてアメリカが孤立した。二度とオバマの間違いを犯してはならない。

トランプは他国の政府を援助(オバマの民主化政策)するのではなくアルカイーダ、ISISと、一切のテロと覇権に干渉する。これがアメリカ・ファーストの目標である。他国政治への不干渉とアメリカの撤退と孤立とは違う。アメリカの利益の為に干渉する、他国の民主化は目的ではないと言う

●トランプ・ドクトリン

トランプのアフガン新戦略が国内で評価された理由はここにある。これはトランプ・ドクトリンであると私は考えている。ポール・ライアン国会議長も今回の発表はトランプ・ドクトリンだと述べている。

トランプ・ドクトリンとはテロ撲滅や世界の平和を脅かす紛争に干渉するが、他国の政治に干渉はしないと言うことだ。アメリカが諸国の紛争から撤退して鎖国のように孤立するのではない。

不干渉と鎖国の違いを区別するのは難しいがアメリカは鎖国ではなく、アメリカの利益になることなら干渉すべきことは介入する、アメリカの覇権は維持するということだ。

 このドクトリンはアフガン新戦略だけでなく、中国や北朝鮮にも警告していることになる。北朝鮮の核保有は不可、中国の南シナ海、台湾や尖閣諸島への進出にも警告したのである。トランプがアルカイーダと政治決着をつける用意もあると述べたことは、中東から平和的に撤退する代わり北朝鮮と中国の覇権を抑止することになると思われる。
 
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● 現実分析における妄想と、己の力の妄想と、大統領が決めたから、テロも撲滅でき
  USAの利益も確保できるという主観妄想の連続ドクトリンである。

● テロ撲滅の為に、USAの利益の為、いままでやってきたのであり、何の違いがありましょう。
  他国には干渉しないと言いながら、パキスタンやインドに干渉しようとしている。
  全くの言葉の単なる遊びである。早い話がメンツをつぶさずに如何に撤退するか
  という事であり、同時に責任転嫁の性悪が顔を出しています。

● 自分(大統領)が決めたから、決めた通りになるという、前提の大妄想である。
  オバマ氏も政権が民主化すればテロもなくなるだろうとの妄想で反政府勢力に
  援助したのであり、それ以外の何物でもありません。

● 今までの失敗をオバマ氏のみに責任を転嫁して、北朝鮮は中共に転嫁して、うまくいかないと
  周囲の人間にお前は首だ! と云っているプチ暴君でしかないようです。
  その彼がどのようにアフガンから撤退するか見ものです。

● テロを撲滅すると言いながら、その当事者と話し合いも持つ等とは、全くの矛盾である。
  早い話が、撤退するからメンツを潰さないでくれとお願いするのでしょう。

● もっと具体的にいえば、何らかの交渉をしつつ、相手にも利益を与えつつ撤退を開始する
  いう事なのでしょう。USAお得意の、うらでお金や武器をあげて、メンツを保ちながら
  撤退するという事なのです。つまり、お金でメンツを買うのでしょう。

● しかし政治的交渉を排除しないと言った時点で、すでにテロリストの勝利を意味しています。
  世界の警察官は続けられないと言ったオバマと、USAの利益があるときだけテロ撲滅に
  関与すると云うトランプ氏の違いは何なのでしょう?

● 地域の問題は地域が出来るだけ関与して、問題を解決するように言ったオバマと、
  USAの利益があるときのみ関与するというトランプ氏となんの違いがあるのか
  分かりません。早い話が自らの無能を隠しメンツ的撤退をしたいのです。

● 言葉を言い換えただけで、現実が変わるものではありません。言葉を操って勝てるなら
  既に勝利を手にしているはずです。全くメンツを重視するという意味では
  プチ中共と同じと云えます。

● プチ独裁の周りには、勿論ヨイショする人間がいなくてはいけません。それが在米評論家
  アンディチャンという事なのでしょう。言葉遊びで失敗を認めない典型例と云えます。
  男らしく、アフガンは完全撤退すると言ってほしいものです。スカッとするでしょうに。

● しかしその精神、責任転嫁の精神で、破産を何度も乗り切って大富豪になっているのは、
  これも一つの才能と云えましょう。さてそれが何処まで通用するのでしょうか。
  
● 破産法や経済に関する法律で乗り切れた過去と異なり、今回は世界のテロリストや暴君や
  独裁者が相手です。更に数理歴史経済学と云う法則がその相手として追加されます。
  歴史の織り成す荒波をどのようにして乗り切るのか見ものです

● 男らしく見えて、実際は、責任逃れと、責任転嫁で相手から搾り取る人間の
  典型と云えましょう。つまり、プチヤクザ
という事です。
  崩壊前夜にふさわしい大統領と云えます。
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宮崎正弘の書評//韓国

2017年08月25日 19時40分43秒 | 朝鮮半島
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月25日(金曜日)弐
         通巻第5403号
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(読書特集)
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古田博司『韓国・韓国人の品性』(ワック)

井上政典著 兵土剛編『オッショイ! 福岡の神社が面白い』(啓文社書房)
加藤康男『昭和天皇 七つの謎』(ワック)
 樋泉克夫のコラム  
「レクチャーコンサート三島由紀夫が聴いたチェンバロ」
   ◎
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 地形が悪すぎるから品性も悪くなった韓国人
  いまこそ「非韓三原則」を日本外交の基本とせよ

  ♪
古田博司『韓国・韓国人の品性』(ワック)
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 なにしろ韓国の専門家が言うのだから間違いはない。
「非韓三原則」で、これからは韓国に対処せよ、という基本方針を日本の外交方針に据えるのである。
すなわち「助けず、教えず、関わらず」という三つの基本姿勢の貫徹である。

 韓国人にかぎらず朝鮮人は見栄っ張りで嘘つきだが、法治の概念がない。卑劣という言葉の意味するところが理解できず、あるのは
憎悪の反日ナショナリズム。だから救いようがない。

膨大な援助をしても、恩を仇で返すのが常識の国、その品性にはもう付き合いきれない。
 古田教授はまず「地形と歴史が悪すぎる」と指摘する。したがって人柄も悪い。
 
「もったいないのが在日韓国人である。せっかく親の先見の明で朝鮮半島から脱出し、新天地で伸び伸びと育ったのに、ナショナリズムか何か知らないが、戻ってきて韓国人から罵られる。『なんで韓国語ができないのか。おまえの親に愛情がなかったからだ』と、言われる。あんまりではないか。本当は脱出した者に嫉妬を向けているだけなのだ」と古田教授の表現力は直截で肺腑をえぐる爆弾のようである。

 とはいうものの、そういう醜悪な国家が我が国の隣にあるのだ。
 「地理だからどこかよそに引っ越すというわけにはいかない。日本人には嫌なものから眼をそらす癖がある。いま北朝鮮からミサイルが飛んできても、きっと落ちないだろうと目を逸らしている。嫌なものを見たくないので、どうしても無傷を想定してしまう。そうやってアメリカと戦争して負けたのだ」
しかしそろそろ「歴史から学んでもよい頃だろう」

 地形が悪いというのはパレスチナに似ており、しかも戦争となると必ず国王が逃げ出す。
 したがって「王権が弱く、家臣が王の言うことを聞かない。世継ぎも国王あるいは王后と家臣団が相談して決める。テレビの在日のコメンテーター辺眞一氏が朝鮮は長子相続だと言っていたが、自国の歴史を知らないにもほどがある。たとえば、李朝の初代国王、太祖の世継ぎは家臣団が推薦する末っ子の李芳碩(11歳)に決まった。ところが、異母兄の実力者、靖安大君が立腹し、地方官の私兵を使って王宮を囲み李芳碩を暗殺、四男・李芳幹とは開城で市街戦を繰りひろげて敵対する派閥を全滅させて第三代の王位に就いた。これが太宗である」。

 いま、北の王朝も似たようなことをしている。
 本書は三年前に古田氏がだした『醜いが、眼をそらすな、隣国・韓国!』に新しく一章を加えて加筆した新版である。清涼剤をまとめて二十本ほど飲んだ気分、それが読後感だった。
          ◇◇◇◇◇

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コメント
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