公的年金GPIF、23年度運用45兆円プラス 最高を更新
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2023年度の運用収益は45兆4153億円のプラスとなった。20年度の37兆円を上回り、年度の運用収益として過去最高を更新した。内外の株高が収益をけん引したほか、円安が進んだことも外貨建て資産の評価額を押し上げた。
運用収益率は22.67%だった。資産ごとの収益は外国株式が19兆円、国内株式が19兆円、外国債券が7兆円のプラスだった。米国の堅調な景気や海外投資家の日本株買いが広がり、株式市場が堅調に推移した。2割の収益率のうち、約7ポイントが円安による押し上げ効果だった
運用する資産額は24年3月末時点で245兆円。市場運用を開始した01年以降の累積収益額は153兆円となった。