これは、中国の各地で起きていることであり、以下のケースは氷山の一角に過ぎない。
湖南省湘潭市で会社(湖南光華印染有限会社)を営む盧光華さん(女性)の場合、土地収用に伴う補償金問題で現地政府と合意に至らなかったために、「違法に公衆の預金を集めた(非法吸收公众存款罪)という罪をでっちあげられて、懲役5年で投獄され、億(元)以上あった個人資産を奪われた。
盧さんは獄中でもひどい拷問を受け、「あと少しで死んでいたかもしれない」と本人は後に振り返っている。
盧さんの息子である王兵さんは母親の身に起きた不公を訴え、何年も「現地政府による資産強奪」について控訴してきたが、すべて敗訴している。いまでは盧さんだけでなく、その息子の銀行預金や年金までもが凍結され、一家は生活するお金にも困り、窮地に立たされている。
盧さんの案件を代理する李弁護士は、「この件は明らかな冤罪だ。実際には政府による土地収用で、補償金額で合意できなかったから、政府が彼女の個人資産を違法に奪った」と話している。