「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)10月11日(金曜日)
通算第6230号
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中国国旗は燃やされた。台湾国旗は大きく飾られた
香港デモ、逮捕者の三分の一が18歳以下。「ハートブレーク世代」
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異変はまだ続いている。
香港への観光客は九月速報で54%の激減。小売りが28%減少し、大型店舗は陸続と閉鎖。なかには廃業したところも。香港経済は過去十年で最悪のレセッションに突入した、という話ではない。
中国国旗が踏みつけられ、燃やされたが、一方で、台湾(中華民国)の国旗が街頭に大きく飾られた。
蔡英文・台湾総統は、これまで国民党が支持し、政府は曖昧としてきた「一国両制度を受け入れない」と言明し、台湾の政治的独立の立場を明確にした。はっきりと一国両制度を拒否したのだ。国民党系の『中国時報』は、これを「中華民国変奏曲」と比喩した。
異変である。
10月10日は双十節(中華民国の建国記念日)。香港の目抜き通りに『中華民国』の国旗が飾られ、若者らが町に出て「台湾と連帯」の訴え、「中国大陸に自由はないが、台湾には自由があり、人権が守られている。台湾の民主主義は貴重だ」と訴えた。香港の四箇所で台湾バンザイのイベントが行われた。
香港の大学と高校でも異変が続いている。
香港の暴動、騒擾での逮捕者は2200名近いが、このうちの三分の一以上が、18歳以下の「ハートブレーク世代」だということが分かった。
逮捕者の出た大学、短期大学、そして高校では緊急全校集会や団交が行われた。日本のアンポ世代なら懐かしい言葉=「ダンコー」(団交)。
学校の理事会や経営陣は「学校が政治的意見をのべることはなく中立だ」とした。
学生側からは「不当逮捕された学生の処分は行うな。今後のコミュニケーションに関しては、もっと前向きに動いて欲しい」などの意見が出された。
香港大乱、これから裁判闘争が続き、また社会的にはメンタルヘルスの問題が急浮上している。
各種の世論調査をみても、香港の居住者のおよそ半分が外国へ移住したいと考えていることが判明している。
□△○み△□△○や△△○ざ◎△□○き□△□
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