ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

大人の階段:遺言

2009-09-28 | 家族&夫婦
ココでお話した経緯から、とうとう夫婦で遺言書を作ってきました。

NZにはこの手のサービスを提供するトラスト会社が多数あります。
(遺言は弁護士を通じてもできますが、トラスト会社は財産管理を専門にしているので手軽でかなり安いようです)

とは言うものの西蘭夫婦の場合、不動産から銀行預金まですべて共同名義なので、どちらかに何かあっても残された片方で一応事が足ります。
(単独名義は有価証券くらいです。あっ、キウイセーバーもかな?)

なので遺言の一番の目的は、夫婦揃って他界するようなことがあった時の子どもへの遺産相続です。
20歳になるまではガーディアンと呼ばれる後見人をつけなければならないので、財産管理を仕事にしているキウイの友人にその役を頼みました。

温は年が明けたら16歳。
まだ4年は相続人になれません。

その間になにもないことが一番ですが、遺言の作成は万が一何かあっても
「少しでも安心できるように」という親心です。
西蘭家の場合、何があっても日本に帰るという選択肢はなく、特に子どもにとって日本は異国も同然。困ったときこそNZでがんばることでしょう。

「じゃ、お子さんはオンとゼンの2人ですね。これからのご予定は?」
の質問には思わず、
「冗談はよし子さ~ん!」
と叫びそうになりましたが、離婚暦なし、借金なしで作成は簡単に終わりました。

今回お世話になったトラストは実際に遺言を使うまで一切費用がかからず、何回でも内容の変更ができます。いざ作成してみると、かかる予定がなくてもファミリードクターを決めておく感覚で、なんとなくホッとしました。

しかも、最後に日付を入れて署名するとき、
28、9、09
と書き入れながら、
「易発久久」(=2899の広東語読み)
しく容展する≒末永く幸先がいい)
という非常にオメデタイ数字であることに気付き、
「この遺言はお守りだな~」
と感じました。


家に帰ると、
「どうだった~?」
と子どもたちはやや神妙な顔(でもない?)

「まだ、ちょっと早いんじゃない?」
いざとなったら負担が重そうな長男・温はニヤニヤ。

西蘭夫婦、大人の階段をまた一段上りました~

 
(夫が気に入りクイーンズタウンでこっそり撮ってきた湖畔の老夫婦

こういう年齢、いやもっともっーと2人でバカ話をしながら
元気に、仲良く過ごしたいですね~

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